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俺たちに射す斜陽〜修二〜
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ーピリリリ♪ピリリリ♪
華南…
華南…!
華南の言葉に、心臓に痛みが走り、動き出すのを感じた。
修二の瞳に色が戻り出したのを見て、百目鬼は舌打ちして苦々しく眉間にはシワを寄せる。
百目鬼「チッ、時間切れか…」
修二が百目鬼を引き剥がそうとして腕を突っ張る、百目鬼の体はビクともしない上にさらに乱暴に首輪を引かれて息が上手く出来ない。百目鬼が強引にスパートをかけて、修二の体を追い上げる。
修二「ひッ!…めきさん…やだ!」
我に返った修二が百目鬼に抵抗しだしたが、抵抗は百目鬼をさらに興奮せ、本格的に火が付き修二をイかせにかかる。
もう何度も昇りつめた体は、抵抗も虚しく安安と限界まで連れて来られ、百目鬼が、首輪を強く引いて囁やいた。
百目鬼「修二、イけ!」
彼が左肩の傷口に再び噛み付いた瞬間。
電気が走り、修二は強引に射精させられた。
ーピリリリ♪ピリリリ♪
携帯は鳴り止まず。
とびそうな修二の意識を繋ぎとめる。
修二の腹の上に、自分と百目鬼のドロドロとした白濁が広がって、百目鬼がそれを指で混ぜる。腹を撫でる指に感じて、修二の腰がビクビク震えるのを見て、百目鬼が精液の付いた指を修二の頬に塗りつけた。
百目鬼「約束だから、また会ってもらうぞ」
修二「…」
ーピリリリ♪ピリリリ♪
修二の、静かな反抗的瞳に百目鬼は満足そうに笑って、鳴り響く携帯を拾い上げる。しつこい携帯の着信を鼻で笑い、受話器を取ってスピーカーにした。
華南『…こなんだ!!修二!!どこにいる!!』
心配で取り乱した華南の怒鳴り声。
その声に、ショックに朦朧とする修二の意識が引き戻されて、ついつい考え無しに華南の声に答えようとした。
華南『修二!!どこにいるか言ってくれ!!修二!!』
修二「…か……な…ん」
震える声を取り繕わず、口からこぼしたのは失敗だった。
華南『!!、待ってろ!今奏一さんに…』
百目鬼「それは必要ない」
低い声が華南の耳に届いて、百目鬼の存在に、華南の声が怒りに震える。
華南『ッきさま…、修二を返せ!』
華南の怒声に、百目鬼はドスの効いた低い低い声を響かせる。
百目鬼「俺が誰なのか知ってて、その口の聞き方なら、たいしたもんだなぁ、ぁあ?」
この声で脅せば、大人でもちびる奴がいるくらいだ、電話口で縮み上がる高校生を想像して、百目鬼は鼻で笑った。
しかし返って来たのは、想像と逆だった。
華南『修二に何かしてるようなら絶対に許さない!』
ビビるどころか、さらに噛み付いてきた華南に目を見張る。
華南の声に修二の目の色が完全に正気に戻ったのを見て、百目鬼は苛立った。
百目鬼「フッ…心配しなくても、修二は今は返す。君らがこの淫乱をほっとくからいけないんだろう?最低でも3日に一回はシてやらなきゃ、じゃないとオモチャで1人でするほどの好きものなのに、後ろが閉じちまうほどほっとくなんて、飼い主のすることじゃないな」
華南『修二は俺の恋人だ!!』
百目鬼「女が出来るまでのダッチワイフの間違いだろ?」
華南『てめぇ、ぶっ殺す!』
百目鬼「ッハハ。修二がそう言ってたんだが?…」
華南『!?』
百目鬼「まぁ…いい。今回の目的は果たせた、1時間後に修二の自宅に送り届ける。じゃあな」
華南『切るな!!切らないで修二に携帯持たせてろ!!』
百目鬼「心配いらない、運転手は俺だから、運転中は手だし出来ないよ」
華南『うっせぇ!!黙ってろ!!』
百目鬼「奏一に告げ口したら、このまま修二を監禁してやるから、そのつもりでいろよ…」
百目鬼は、僕の腹の上のものをタオルで拭き取り、身支度させる。後部座席から運転席に移る時一服して、車は、40分しないで、僕の家の近くまで来た。
その間、華南はずっと電話を繋いだまま優しく喋り続けた。
病院から帰ってむつに合流したら、僕が“百目鬼”に連れて行かれたと聞き、むつに「ちょっとコンビニ」って言って誤魔化して電話してきてること。
小さな声で「ダッチワイフってどういうことだ?」って聞かれたけど、答えなかったら。華南はポツリポツリとつぶやいた。
華南『…むつが…、お前がおかしいって…、ずっと心配してる…。兄貴に連れ帰られた時から、毎日俺にどうしようって言ってた。待とうって言ってなだめたけど…、お前一体なに考えてる?俺らなんかしたか?』
むつが?…………
やっぱり僕……
誤魔化せてなくて…
煩わせてた…
黙ってしまった僕に、華南は焦り、話を変えてくれた、とにかく返事だけはさせて無事を確認したかったみたいで、そこからは今どこらへんだとか、たわいない話で繋ぎ。車は僕の家の近くの公園で止まった。
華南にそれを伝えて電話を切る。
僕は車から降ろされた。
百目鬼「約束だから、お前のことは諦めないぞ。…もう、お前を代わりだとは思ってない」
わずかに、百目鬼の瞳が陰る。
僕らは、お互いを好きな人の代わりにしていた…、最初の強姦と最後の監禁を除けば、僕は慰めてもらっていたのだ…。
だから…、恐怖を感じても、どこかでこの人を憎みきれていない…
華南「修二!!」
遠くで華南の声がして、制服の華南がこちらにかけて来る。
百目鬼「修二、強引にして悪かった。今度は連絡してから会いにくる、だから出ろよ。またな、修二」
華南と接触を避け、百目鬼はそのまま車で走り去った。
僕と同じ…
寂しい人…
華南「修二!!」
修二「…華南ごめ…」
ガバッと抱きつかれ、言葉が途切れた。
汗をにじませた華南は、ぎゅうぎゅう力いっぱい修二を抱きしめた。華南の汗に混じって、華南の淡い香水の匂いがする。華南に全て包まれて、心が安堵するのが分かった。
夕方のなり初め、頭上の青い空と地平線の橙色の空が混じって日が沈み出してる。
まだまだ明るいこの時間に男同士で抱き合っているのは目立つ、しかし今はそんなこと頭に無かった。
終わりにしなきゃ…
キツく抱きしめてくる腕の裾を、遠慮がちに握る。その手はわずかに震えていた。
華南はそのことに気づき、抱きしめてた修二をそのままガバッと持ち上げ担いだ。
修二「ぎゃッ!!」
ぅえ!?えっ?
足が浮いて、視界は華南の背中と地面。腰をギュッと抱えられ、歩きだした華南に咄嗟に抱きついた。
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