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俺たちを壊す媚薬〜修二〜6
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8月10日夜
キングサイズのベッドの上。
月明かりが差し込み。
真っ白なシーツに横たわる白い肌。
真夏の湿気がある空気は、ホテルの分厚いガラスに遮られ、室内にあるクーラーは部屋の中を快適な温度に保っている。
しかし、ベッドの上の人物は、頬を火照らせ荒い息を繰り返し、額からジワジワと汗を滲ませている。
ハァハァと熱にうなされて、息苦しさに、修二は目を覚ました。
体中が高熱を発し、視点が上手く合わず、自分がどこにいるのか分からない。
どこ?…
体を支配する熱と疼きに、重い体は上手く動かせない。自分に起こったことが思い出せず、虚ろに瞬いた瞳は、熱に潤み鈍い感覚に視界が滲む。
僕は……ッ……、…そうか……神さんが…
体をゆっくり起こすと。
湿った髪にバスタオルが巻かれていたが、スルリと落ちた。
起き上がった途端、下半身の2種類の痛みに眉が歪む。
かかっていた掛け布団をめくると、自分の中心が痛む程パンパンになって反り返って蜜を垂らして。
シーツには、水分に薄まった血がわずかに滲んでいた。
修二は月明かりの中、上半身を起こした状態で、シーツの赤い染みを見つめたまま、自分の意思とは関係ない熱に意識を奪われそうで、自分の腕に爪を食い込ませた。
体が…熱い…
頭がぼーっとして…
体が…疼く…
嫌だ…
気持ち悪い…
ーカチャ
耳に、扉が開く音がした…、しかし、修二は動かない。
百目鬼「気が付いてたのか…」
白いガウン姿の百目鬼がそばに寄ってきたが、修二はシーツを見つめたまま、腕に食い込む爪に一層力を入れた。
百目鬼は、修二の握りしめる手に眉を寄せる。
百目鬼「…まだ血が出てるのか…、中の傷は深くないから、ボールペンで引っ掻いたみたいだな」
修二「…」
百目鬼「修二…」
百目鬼は、下を向いている修二の顎をすくい、顔を上げさせる。
修二「…ぁっ…」
熱に疼く体は、触れただけでピクリと反応し、虚ろに潤んだ瞳は百目鬼を捉えることなく欲情しきって揺れている。
百目鬼「修二、俺が分かるか?」
修二「…神さん…」
返ってきた懐かしい呼び方に、修二の記憶が混濁してるのが分かったが、名前で呼ばれたことにわずかに口角が緩む。
百目鬼「修二、もうすぐ中和剤がくるから。……苦しいなら、ヌいてやろうか?」
修二の顎に添えられていた指が、修二の中心に下り、優しく握り込む。
修二「あッ…はぁああ…あん、…ッヤぁ…」
弱々しい手が、百目鬼の手を拒む。
「神さん」と言ったのに、薬が回り切った体なのに、拒絶の行動に、百目鬼は眉を顰めた。
百目鬼「嫌?嫌じゃないだろ?感じてるじゃないか」
修二の手を押さえつけて、左手で強く扱いてやると、修二の体はビクビクと痙攣する。
修二「じ…さん…、やぁ…やだぁ…」
百目鬼「嘘つけ、体はこんなに俺の手に馴染んでる。本当のこと言えよ」
修二「…ッ…や…、あ、あ、ああ¨あ¨!!」
仰け反った瞬間、ドロっとした濃い液体が、勢い良く飛んで、修二の胸が大きく上下して息を吸い込み、ビクビクと痙攣して震える。
百目鬼「ほら、イケたじゃんか。随分濃いな、またほっとかれ…」
修二「…ぅッ…ゴホッゴホッ…ぅ…ウぇ…」
百目鬼「!!」
イった直後に横向きにシーツを握りしめ、えずいた修二は、口の中の唾液を吐き捨てる。ここに至るまでに、すでに2度吐いているため、もう何も出ない。
百目鬼「修二」
心配で手を伸ばしたが、その手は強い力で跳ね除けられ、意思の強い瞳が、ギッと百目鬼を睨みつけた。
修二「…ハァハァ…触るな…」
百目鬼「一回イって正気を戻したか?…」
ニヤリと笑った百目鬼に、修二は大きく息を吐き、弱々しくだが取り繕って微笑んだ。
修二「…百目鬼さん、助けてくれてありがとうございます、ッ…ハァ、僕、帰るから、ハァハァ…電話貸して」
熱に浮かされ苦しそうに息を吐きながら、先ほどまでのやり取りがなかったみたいに、サラッとお礼を言った修二に、百笑鬼は不機嫌に眉を寄せる。
百目鬼「電話?愛しの彼氏に電話するか?」
修二「…兄貴にする…」
百目鬼「薬盛られて苦しんでるとこ、百目鬼さんに助けてもらって、今お礼に股開いてるとこだって、むつ君に連絡してやるよ」
修二「…むつには連絡しない」
体の中の熱で、思考がうまく回らない…、体に力も入らないし、この人とやり合うのは不利すぎる。
百目鬼「フッ…相変わらず。…中和剤が届くって言ったろうが」
修二「…寝てれば治る」
百目鬼「馬鹿だねお前。…帰さないぞ。修二、俺のとこに帰ってこい、あいつはヤりたいだけだ」
修二「…違う、そんなんじゃない。僕が
〝2人〟を選んだ」
百目鬼「…ふた…りを…?」
百目鬼さんは、むつだけが特別だと思っていたのだろう。むつの話しをしてるのに華南も加わったことに驚いてる様子だ。
確かに、理解しがたいだろう、3人で付き合ってて、2人の人間を同じぐらい好きだなんて。僕だってずっと不思議な気分だ。でも、今となっては、心の大半を2人が占めてる。どちらも同じくらい大切で…
百目鬼「…何で増えた!増えるんなら俺でもいいだろうが!この淫乱!!」
修二「や、やだ!…離せ!」
百目鬼に足を掴まれて開かされる。
触られただけで快感が走るほど、強い強制力にめまいがするのに、体の真ん中、胃の辺りがギュッと痛む感覚にまたえずきそうになる。
百目鬼「まだまだパンパンだなぁ辛いだろ?遠慮するな、満足させてやる。ああ、せっかくだから、もう一度調教し直そうか?今度は俺じゃなきゃイけないように…」
修二「…こ…と…わる」
百目鬼「なぁ、修二。どんなに本音を隠しても、お前が俺を忘れるなんてできない。俺にしろ、あいつらと違って女に興味がないから浮気の心配もない。俺にしとけ、俺が貰ってやるよ、今度こそ、全部」
修二「ふざけるな、あんたは真実を捻じ曲げてる」
百目鬼「黙れ淫乱」
さっきは、途中でやめてもらえた。
フラッシュバックして、パニックになったのに百目鬼さんが気づいて、解放してくれたからだ。
だけど、今は媚薬が回っていて。どんなに嫌だと思っても、体は撫でられただけで反応を示し、快感に引きずられる。
修二「あっ、あっ、やだ…あぁ…やぁ…」
百目鬼「ほら、何度でもイかせてやる、お前は中和剤が来るまで、よがってろ」
時間の経過と共に、体が言うことを効かなくなる。体は熱く快感に溺れる…
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