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番外編89ひと夜咲く純白の花の願い
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泉が去っていった玄関の方を見ていた百目鬼さんが、僕の方に振り返った。
なんとも複雑な目をしてて、眉間にはシワが寄ってる。
僕は全裸で隠しようのない状態。
しかも慌てて隠したら、いかにもいやらしいことしてました的だし。かと言って堂々としている僕の態度は、百目鬼さんには開き直っているように写るかもしれない。
はっきり言って、僕は修羅場を体験したことがない。
修羅場を見たことはあるけど、自分が当事者になったことがない。
だから、客観的にこの状態がどういう状態なのかは分かってはいるが…。
僕と百目鬼さんは別に付き合ってるとかじゃないし…。泉とは何もしてないし…。
言い訳する必要もないけど…
本当のことを話して、果たしてどこまで信じてもらえるか…
不機嫌な百目鬼さんが、低い声を響かせた。
百目鬼「服を着ろ」
マキ「うん。僕、このままシャワー浴びて来るね♪」
脱いで置いてあったカーディガンを一枚だけ羽織って、服を手に抱えて風呂場に向かおうと百目鬼さんとすれ違おうとしたら、突然腕を掴まれた。
マキ「!」
百目鬼「…あいつともヤッてるのか?」
あいつ?ああ、泉か…
マキ「泉?泉はないよ。あり得ない。兄弟みたいなもんで僕にとってはお父さん的存在だよ♪」
正直に答えたけど、百目鬼さんの眉間のシワは微動だにしない。
百目鬼「泉〝は〟?」
マキ「…、僕、セフレが居るの。3人。でも、百目鬼さんと再会してからは、惚れ薬でヤっちゃった一回を除いて会ってもいないよ」
僕の言葉を聞いた瞬間、腕を掴んでた手がパッと離れた。
まぁ、予想した反応だ。
マキ「泉とは、一緒に添い寝するし、お風呂も入るし。身体検査もするし、時々お仕置き的なのもあるけど、泉とはセックスしたことないよ」
百目鬼「…」
マキ「ふふ、黙っちゃった。信じられない?まぁ、そうだよね。なんなら調べる?泉と何してたか」
羽織ってとカーディガンの前を開いて、百目鬼さんの前で胸を晒す。
百目鬼さんの刺すような視線が向けられて、どこか寂しさを感じながら、胸が高鳴ってしまう。
鋭い瞳に睨まれながら、見られてることに昂揚感を感じるなんてもう最低だ。
マキ「泉と僕が超仲良しだから、もしかして嫉妬しちゃった?♪ふふっ♪…」
なーんちゃって、あんまり見事に睨んでくるからついつい余計な事を言ってしまった。
百目鬼「…」
マキ「…」
百目鬼さんの表情は益々険しくなってしまってる。
いや…そこ…黙るとこじゃなくない?
マキ「…んな訳ないですよね♪ごめんなさい」
謝って風呂場に向かおうとしたら。
また百目鬼さんの大きな手に、腕を掴まれた。
引き寄せられて見上げた百目鬼さんの瞳は、イラついた感情に満ちていた。
百目鬼「俺にも見せろ」
マキ「え?」
百目鬼「切り傷はどうなってんだ」
言われた瞬間ハッとした。引き寄せられた嬉しさが一気に冷める。
僕は、百目鬼さんの腕を振り払って左手をヒラヒラと振って見せた。
マキ「あはは♪大丈夫この通り♪」
しかし百目鬼さんは手を振り払われても諦めず、僕の左手首を掴んできた。
マキ「ちょっ!」
百目鬼「見せろ」
マキ「ッ!もう塞がるから!たいした事ないから」
百目鬼「調べさせてくれるって言ったろ?」
意地の悪い声がして、僕を抱えて動きを封じるようにして、左手の掌を見ようとした百目鬼さんに、僕は左手を握りしめて傷を隠す。
それを見た百目鬼さんが眉を吊り上げ、突然意味深に呟く。
百目鬼「フッ…。嫉妬……、嫉妬な…、………これは嫉妬だな…」
マキ「は?」
僕を抱えていた百目鬼さんの左手が僕の腰を掴んでたグッと抱き込み、そのままお尻を掴んでカーディガンをめくりながら、お尻の穴に指を這わせてきた。
マキ「アッ…」
ヌルッとした感触。泉が中を調べる時使ったジェルが残っていて、百目鬼さんの指一本がすんなり入っていってしまった。
百目鬼「すんなりだな…」
マキ「ッ…ンッ…中の傷…調べたから…」
百目鬼「それだけか?」
マキ「それだけ…」
百目鬼「こんな事は?」
言ったと同時にグリッと前立腺を刺激されて、ビクッと大きく仰け反る。
百目鬼さんの腕に強く引き戻されて、百目鬼さんの胸に寄りかかった。
マキ「ぁあッ!…」
百目鬼「…すぐにとろけたような顔する癖に、大人しく傷を見てもらっただけか?ん?」
マキ「んうっ…ど……めきさ…あんッ…」
百目鬼「ほら、手の力抜けよ、左手の指見せろよ」
僕の中をグリグリ刺激しながら、僕の左手を開かせようとする百目鬼さん。
僕は反射的に「嫌ッ」と言ったら、百目鬼さんは「そうか」と深い低い声で言って、僕の中をグチャグチャと激しくかき回しながら、僕の左手を伸ばさせて、その腕をベロリと舐め上げ優しく刺激してきた。
マキ「ひゃっ!どっ、百目鬼さんダメ!」
百目鬼「ダメ?良さそうにしてるぞ、お前は、痛いより優しくされる方が戸惑って訳わかんなくなっちまうだろ?本当は良いんだろう?優しくグズグズにされたいんだろ?言ってたもんな〝蜂蜜漬け〟が良いって…」
マキ「ふえ!?そ、それは、修二!あと百目鬼さんのセックスの改善策として…ッぁあ!!やぁっ!そ、そんな優しく舐めちゃダメだよ!イッちゃう!!」
百目鬼「イく?まだ中かき回して二の腕舐めてるだけだぞ…」
マキ「ッ!何処だって一緒だよ!ふぁあッ……い、いきなり指増やさないで…」
二の腕を優しくペロペロされて、中を指2本でグリグリされたら、気持ちよすぎて目の前がチカチカして足から力が抜ける…。
立ってられない…
触って欲しかった。抱きしめて欲しかった。
一昨日は何もしないで腕枕で寝たから、その分のムラムラが湧き上がって、今の百目鬼さんの態度にドキドキとしてしちゃうじゃんか。中をかき回す指のもたらす快楽に持ってかれてしまう。
マキ「あっ…あっ…どうめ…き…さ…もう…」
百目鬼「もう?何だ?」
マキ「ふぁああ!?…指!ダメ!…欲しくなっちゃう…ぅんん!!」
百目鬼「最初から欲しがってたろ、見られただけで半勃ちしてたろうが。ほら、左の掌を見せてみろよ、泉に見てもらったんだろ?俺も見せろ。そしたら挿れてやる」
は?!そこ!?
驚いてる間も、百目鬼さんは中をグチャグチャにして、大人の色気漂う視線で僕を見たと思ったら、唇に噛み付いてきた
マキ「んアッ!…はぁ…んんッ!ンッ!んぅ!」
や、ヤバイ…
百目鬼さんには2日ぶりに触れてもらえて、全然制御が効かない…
全部、気持ち…いい…
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