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百目鬼から見たマキ…
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チーン。
ー百目鬼神(28才)賢者タイム中。
マキ「えっと……。百目鬼さん?
あの…気持ち良かったよ?」
ベッドの隅で丸まって反省してるティーカッププードルこと百目鬼の背中を、ベッドで裸で横たわる布団に包まってるマキが、つんつんしながら愛らしく眺める。
散々マキを犯して暴れた獰猛な猛獣は、今猛烈に落ち込んでいた。
せっかくの誕生日だっていうのに、プレゼントもらって喜ぶマキを無理やり……
特別な日に、祝ってる途中でキレてしまいマキの体には無数の歯型とキスマークが…
首には、首輪の代わりだと、時計の包装用のリボンが蝶々結びされていた。
マキ「ねぇえ♪、気にすることないのにぃ♪ 凄く気持ち良かったし、いつもより熱くて硬かったし、素敵だったよ♪。この星空の下なんてロマンチックで、今日は特別良かったし気持ち良かったよ。まぁ、ちょこっと言葉攻めされて前立腺攻めされて、何回ドライでイき続けるか試されただけで、縛ったりしなかったし。前より良くなってきてるじゃん」
百目鬼(ズーン)
マキ「あちゃ…。んふ♪百目鬼さん可愛い♪」
何が可愛いんだ!!
慰められても虚しくなる。
マキのことは可愛いと思ってるし大事にしてやりたいと思ってるのに…。俺は抑えが効かない。性癖が治らない。治らないどころか、日増しに、訳わからない物が大きく凶暴になるて。
これって…………。
前より悪化してないか?……。
マキ「ねぇ、ねぇ、百目鬼さん♪」
マキが無邪気に抱きついた。
さっきまで俺に乱暴にゴリゴリに前立腺攻めされ虐めたのに、何ごともなかったようにキュルッとつぶらな瞳で見つめながら甘えた声ですり寄ってくる。
マキ「お腹すいちゃった♪♪」
可愛らしい上目遣い。
怖いもの知らずだ。
全く俺を恐れない。
他のやつだったらとっくに根を上げている。修二や雪哉ぐったり動けなくしたし、それ以外のやつは終わったらさっさと逃げてた…。なのにマキは…平気な顔で俺に近づく。
思えば、最初からそうだった。…マキはそれだけ経験豊富ということか?それだけ良くしこまれてるってことか?
ッ…。過去のことは、仕方ないことなのに、メラッとしたものが湧き上がる…
マキ「百目鬼さんお腹空かない?♪一回休憩してご飯食べようよ♪そんで、食べたら、今度は僕が上ね♪」
可愛い顔が一瞬で妖艶に微笑む。ペロッと舌なめずりして、終わったばかりだというのにもう誘惑してくる。
マキ「いっぱい気持ち良くしてあげる♪僕の中でいっぱいイッて♪今日は寝かさないよ♪」
艶やのある声を卑猥に響いて、マキが艶めかしく俺の頬を指先で撫ぜる。うつむき気味の俺の顎を上げさせて、唇を重ねてねっとりと舌を絡ませた。
さっきは、あんなに可愛かったのに…
懲りずに魔性化してやがる…
百目鬼「…体…平気か?」
マキ「んふ♪百目鬼さんは心配しすぎ♪あんなに焦らされて準備万端だったのに、どうにかなってる訳ないじゃん。むしろ焦らされすぎて生殺しにされるかと思ったよ」
百目鬼「……どんだけ淫乱発言だよ…」
マキ「ふふふ♪百目鬼さん専属の淫乱だよ♪♪」
百目鬼「…ッたり前だ…」
そのために…。他のやつに触らせないために付き合ってんだ。
ふと目に入ったマキの腕時計。
時刻は午後11時を過ぎていた。
百目鬼「下に行こう。ご飯作ってやる」
マキ「え?作るの?今から?」
百目鬼「準備は竜吾達がやってくれて飯は炊けてるし、材料はそろえてもらった。食べたいんだろハンバーグ」
衝動的に北海道に来たと言っても、無計画に北海道に来るほど馬鹿じゃない。
マキの頭を撫でてやると、マキは瞳をパチクリ瞬いてから、嬉しそうに満面の笑みで飛びついてきた。
ああ…、なんだろう…。
マキに抱きつかれてじんわりする…
マキといると心の中がざわついて冷静じゃいられない
あっちに傾きこっちに傾き、忙しい。
まぁ大抵イラっとかムカッとしてるが…
こうして新しい感情に出会う…
そして…衝動は酷くなる。
マキはこんな俺と付き合っててこの先後悔しないんだろうか?
我慢させて傷つけてるんじゃないか?
少しは信じて話す気になったのか?
俺は、笑顔にしてやれてるのか?
そうなら…
ずっとそういう風に笑ってりゃぁ良いのに…
俺は、渦巻く荒々しいこの衝動から…
マキを守れるんだろうか……?
大切にできてるだろうか?…
マキ「………ねぇ、百目鬼さん。
抱っこ、して♡」
伸ばされた色白の細い腕。
艶めかしくおねだりする。
その手首には、プレゼントしたばかりのバングル時計。
俺は、意味深に笑うマキをタオルケットに包んで抱き上げた。
軽すぎるくらいのマキが、俺の首にスルッと絡みついて、少しだけ近付いた天窓から覗く空を見上げて吐息を漏らす。
百目鬼「……後で、外で寝転んで見るか?」
マキ「え、いいの♪」
百目鬼「…あと1時間早く着いてたら凄い天体望遠鏡で銀河も観れたんだがな…」
マキ「え?」
百目鬼「もっと先の山の中に、夜までやってる天体観測所があるんだ」
マキ「え!?マジ!?夜まで?」
百目鬼「ああ、見れないのは全部お前が隠し事するからだぞ」
マキ「…へへ」
へへ、じゃねぇ!
そう睨んでやると、マキは俺の胸に顔を埋めて誤魔化した。
百目鬼「…」
マキ「………………百目鬼さん………
ココ、良くくるの?…………詳しいね」
マキが何を言わんとしたのかすぐに分かった。
百目鬼「はぁあ?北海道なんか始めて来たぞ。詳しいのは竜吾のアドバイスとネットの力だ。そもそも俺の職業を忘れてないか?隠れてない情報を調べるなんてトースト焼く時間あれば十分だ」
マキは瞳をパチクリ瞬き、ポケッとした顔で呟く。
マキ「…カッコイイ」
百目鬼「おい、マキ。俺はお前より大人なんだぞ、思い立ったら即行動。それが出来る力と金がある。気持ちと時間があれば大抵のことはできるし、それなりに世間の荒波を超える方法も知ってる。俺は背伸びしてるお前と違って本物の大人だからな。お前1人抱き上げたくらいじゃどおってことない」
マキ「………………………………。」
マキは、キョトンとしたまま
俺を、ジッと不思議な眼差しで見つめる。
マキ「…ふふふ。百目鬼さんて、中身が紳士的なのに夜はエロい猛獣かと思ったら…。イケメンさんなんだね♪♪」
百目鬼「…」
マキ「ふふふ♪、ライオンの着ぐるみ着てる迷子の可愛い子犬かと思ってたのに……」
百目鬼「は?」
マキ「ふふふ♪。ねぇ、やっぱ、もう1ランドシてからご飯にする?♡」
俺の首に絡めた腕にキュッと力を入れて、
魔性が、極上の笑みを浮かべて微笑んだ。
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