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*【bad medicine 】
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【修二】
修二「…すごっ」
華南をあんなに綺麗に一回転させるなんて…
マキは、手も足も拘束し、ベッドの足に華南を繋ぎ、ヘラっと見下ろす。
マキ「そこで見てなよ、僕と修二がラブラブなとこ」
華南「解けマキ!修二にそれ以上するな!薬のせいだって言ったって、後悔するだろ!」
薬!?
華南「今の修二はお前と同様に惚れ薬でおかしいんだ、お前を〝好きなわけじゃない!〟幻想だ!」
マキ「…」
惚れ薬?…そうなの?マキと僕ちゃん?…だからモヤモヤして変な感じがするの?
華南「触りっこくらいなら許せるが、それ以上は駄目だぞ!修二は俺とむつのものだ!」
マキ「ふーん、……じゃあ、修二に聞いてみよう♪」
マキが振り返って僕に近づく、その瞳が、揺れていた。マキは表情には出てないけど、その瞳は悲しげに曇ってる。
修二「マキ…」
マキ「修二、僕に触られるの嫌?」
へらっと笑ったマキは、切なげな声で悲しい瞳を揺らす、何だか胸がチクチクする。抱きしめてあげたい、これも幻なのだろうか?
修二「マキ…」
マキの体を引き寄せて抱きしめたら、マキがピクッと体を緊張させた後、恐る恐る僕の体を抱き返した。
華南「2人とも目を覚ませ!マキ!お前には、〝百目鬼さんが〟いるだろ!百目鬼さんと〝好き合ってるんだろ?〟」
マキ「ッ!!」
僕ちゃんの腕の中でマキがビクッと震えた。
僕はマキを優しく抱きしめて、マキの肩越しに床にいる華南を睨んだ。
修二「マキを泣かせたら、僕が許さない」
華南は少しだけ目を見開いて、肩をすくめる。
それから、僕はマキにそっとおでこを寄せて、マキの瞳を見つめて話す。
修二「マキ、さっきは嫌なんて言ってごめんね、なんか、恥ずかしくて。マキを否定してる訳じゃないよ、マキのことは大好きだよ」
マキ「…」
修二「好きだから、キスするんでしょ?好きだから、優しくして。好きだから、抱きしめるんでしょ?」
不思議な気持ちだった。マキを愛しいと思うのにそれ以外は靄がかかってはっきりしない。
動揺するマキを落ち着かせてあげようと思ったけど、マキの心はどこか別の所に向いているように見えた。
マキ「…なんか、…胸が痛い…」
修二「…どうして?」
マキ「分からない…。分からないけど、痛むんだ…」
マキの表情は困惑の色を濃くしてる。
僕ちゃんは優しく語りかけた。
修二「じゃあ、痛くならないように治してあげる」
今度は僕ちゃんがゆっくりマキをベッドに押し倒し、服の上からマキが痛むと言った胸にそっとくちづけた。
マキ「んっ…」
修二「服の上からそっと触れただけだよ?」
マキ「修二の仕草がエロい」
修二「マキに言われたくないな」
マキ「修二の方がエロいよ」
修二「そう?じゃあ、比べっこしよう」
甘やかすようにおでこにキスしてあげると、マキの顔が赤らんだ。普段大胆なマキは、実は些細なスキンシップが大好きで恥ずかしがる。人の上に跨ったりフェラしたりは平気なくせに、実は甘いやり方の受け身に慣れてない。
おでこ、瞼、頬、唇、マキはどこに触れても可愛く反応する。
マキの唇に触れるだけのキスをする、マキの細い体を抱きしめて、角度を変えて何度も何度も、その内マキが擽ったいと笑い出した。
マキ「ふふふっ、子供みたい」
修二「本当はこういうの好きなくせに」
マキ「…うん、ずっとくっついてたい…」
マキの表情は、妖艶でもヘラヘラする顔でもない、子供のように幼い顔をして僕に甘える。
マキの柔らかい唇に唇を重ねる度に、マキは擽ったいと笑うけど、その唇は、どんどん甘みを帯びてくる。色白の肌が、少しづつ赤らんで、茶化しながらその胸が高鳴ってるのが分かる。
僕たちは、また手と手を握りしめて、唇を重ね、そしてそのキスは深々と濃厚に、お互いの肌に指を絡めていく………。
修二「痛くなくなった?」
マキ「……チクチクする」
修二「…」
マキが、不思議そうに胸を押さえて首をかしげる。僕はなんとなくその原因に気がついていた。マキはもしかしたら…。
マキの胸が痛む理由を考えると僕もチクリと切なくなった。さっきっから頭に靄がかかって、目の前のマキを見るとドキドキしてるのに、華南の存在に心がざわつく。
僕はそれを振り払うように、マキの唇に甘いキスをして、高鳴る胸に手を滑らせた。
マキ「んっ!」
マキがビクッと反応しながら、そこじゃ不満だと潤んだ瞳で睨んできた。それでも僕がマキのぷっくり膨らむ胸を弄っていると、マキが反撃に出る。僕ちゃんの下着の中に手を滑り込ませてゆるゆると弄ってきた。
修二「ぁんん¨!」
思わず声を上げたらマキの舌が唇を割って入り込んできて主導権を奪われた。
マキの熱い舌が、指が、的確に僕ちゃんの弱いところを弄って摩って快感を与える。
修二「ん、ん、んふぅ…む」
マキ「ふふっ、…ん?!」
悪戯して微笑むマキのズボンに、僕ちゃんの指を滑り込ませてマキの前を掴んだら、流石にマキも赤らんで、動きが鈍くなった。
マキも、前濡れてるじゃん、これでおあいこ。
修二「んはぁ…ああ…」
マキ「あっ、…そこイイ」
2人で抱き合って絡み、徐々に早くなるお互いの手で、ビクビク震えて先走りで濡れる互いのものをこすり合わせながら、ただ快楽を追ってスピードを増す。
修二「あ、あ、マキ…」
マキ「ふふ、僕も」
甘く切なくなる声は、抱き合ってる互いに甘く届いて感度を増しながら、目の前の色づく唇にもう一度唇を重ね、甘い快感に酔う。
マキの体温が上がって、甘く匂い立つ、何だか目眩がする。
いつも、こんなんだったっけ?
もう、もう、…イっちゃう、イッ…
修二「あっ!マキ!僕もうイっちゃう!!」
マキ「いいよ、イッて」
修二「はぁあッ!やんッ!」
一緒に…。そう言いたかったけど、マキに胸を齧られて、僕はマキより先に弾け飛んだ。
ドクン!!。
達した快感で余韻に目眩がして、クラクラする。マキが僕に覆いかぶさってきて、また唇が重なった…
何で…、僕ちゃん…、マキとキス?
ーバン!!!!
百目鬼「離れろ!!」
寝室のドアを蹴破る勢いで、百目鬼さんの怒声が響いて視界が何かに覆われた。
気がついたら、僕はベッドの上で、目の前には大きな背中、そしてマキは、ベッドの下に投げ飛ばされてた。
な…に?…何が起こってるの?
百目鬼「お前は修二に何やってるんだ!!」
鋭い怒声が響き渡り、百目鬼さんが僕を背中にかばうようにして立ち、マキに向かって怒鳴ってる。
マキは、百目鬼さんの顔を驚いたように今にも泣きそうな瞳で、唖然と見ていた。
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