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(番外編)純愛♎︎狂愛〜プロローグ〜
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純愛(じゅんあい)、邪心のない、ひたむきな愛。「その人のためなら自分の命を犠牲にしてもかまわないというような愛」無償の愛。
マキの愛情=その人の苦しみを取り除き、その人の望みを叶える。
もし叶うなら、愛した人の全てで愛されたい…
狂愛(きょうあい)、狂ってしまうほど愛する。愛しすぎて病んでしまう。歪んだ愛情。
百目鬼の愛情=全て奪い独占する。泣くほど愛されたい。溺れる程の全てで愛し愛され離したくない。
たが、叶うならその牙で相手を喰らうより、寄り添い穏やかな気持ちでお互いを満たしたい。
☆マキ番外編続編の続編(第3章)
『純愛がゆえ、羽ばたけるよう癒し叶える
...狂愛がゆえ、翼を奪い全て喰う、己を殺す
その愛はどちらがより深く強く重い?』
略して
〜〜〜〜『純愛♎︎狂愛』〜〜〜〜
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
百目鬼さんが好きです。
貴方が真っ直ぐ修二だけを愛した気持ち。
それは、身勝手な愛情だと貴方は悔やむ。
悔やんで苦悩しんで、でも辿り着いてしまう。
その人を好きだという気持ち。
百目鬼さんは涙に弱い。
なぜなら、泣いて求められたいから…好きだと泣いて懇願する姿が見たいから…
だから、絶対に泣きたくなかったのに…
百目鬼さんは僕の中に入ってくる。
僕の中の砦という砦を壊して、僕を引きずり出した。
百目鬼さんが癒されて、本当に好きになった人の元に行き、幸せな笑顔になることが、僕の願いなのに…
百目鬼さんは僕の中身を暴く…
どうかこれ以上見ないで…
僕の中身は汚いもので埋め尽くされてる。
いくら百目鬼さんでも、僕の全ては喰らえない
僕には分かる、お腹壊しちゃうよ。
貴方の望みに、僕はふさわしくない…
貴方がどんなに苦しんでどんなに悩んでいるのか知っているのに…
僕は、その狂愛が欲しい
隙間なく肌を重ねたい…
どうか離さないでほしい…
貴方に溺れていたい…
穏やかになろうとする百目鬼さんの邪魔をしてる
淫らにも繋がっていたいと思ってしまう
躊躇する貴方が嫉妬してるのが可愛くて仕方ない
狂愛に落ちないように戦う貴方が愛おしい
こんなことを思ってるなんて知ったら、嫌われてしまうかな?
僕も出来るなら、あなたと寄りそっただけで満たされるような穏やかな関係になりたい…
だけど…
僕は…
愛され方が分からない…
どうやって信じたらいい?
体を重ねずに好きでいてもらってるって…
どうやって信じたらいい?
『好きだ』と言われたこともないのに…
聞くことはできない、だって百目鬼さんは、僕がそう聞いたら優しいから好きだと言うと思う…
でも、自分で聞いてしまったら…
貴方がそう思ってたって信じられなくなってしまう。
百目鬼さんは付き合おうと言ってくれた
全部見せろお前は素直な方が可愛いと言ってくれた
百目鬼さんはデートを計画してくれる
僕を大事にしてくれる
百目鬼さんが、僕に注いでくれた優しい時間は、彼なりの〝愛情〟だ。
……それを疑うことは無い……
僕が泣きながら「好き」といえば、貴方は離れない…だけど、それは貴方に苦悩の種を植え付ける。
百目鬼さん…
貴方が幸せに笑った顔が見たい…
そのためならどんな犠牲も払うのに…
そう思いながら、1度手にしてしまった〝僕の〟幸せを手放せなくなってる…
このままずっと一緒にいたい…
僕は、貴方が苦悩から解放される方法を知っている…
だけど…、一縷の望みに縋り
その方法を貴方に教えてない…
そんな僕の中身を百目鬼さんはもうすぐ暴く…
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