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〔裏番外〕狂愛♎︎純愛3
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檸檬「(裏声)恋人がセックスばかり求めてきてぇ、体目当てなのかなぁ〜?って」
百目鬼「おい、檸檬、しばくぞ」
イラッと檸檬を睨むが、檸檬は大爆笑。
こいつは、2人で飲みに行って恋愛相談したあの日から、断っても断っても飲みに誘ってくるようになった。俺とマキの事が聞きたいとせがみ、聞かせてくれないならマキの所に聞きに行く。と、脅してきやがる。だから、飲みに来てみたが、この態度だ。
こいつッ、人を馬鹿にしてやがるし。
百目鬼「金は出す、俺は帰る」
檸檬「あはは、待って待って百目鬼さん」
まだ、笑うのを止めない檸檬が、席から立ち上がった俺を座らせる。
檸檬「だって、女の子以外でそのセリフ聞いたの初めてで、クフフッ」
百目鬼「そんな言い方してない!帰る!」
檸檬「あー待って待って!」
引き止めはするが、やっぱり笑ってやがる檸檬。チキショーやっぱ来るんじゃなかった。
檸檬「まぁまぁ、百目鬼さんも飲んで飲んで。そうだね、百目鬼さんは、普通に付き合いたいって言っただけだよね」
百目鬼「もういい」
檸檬「いじけないでよぉ。だってさ、てっきり2人の時は百目鬼さんが襲ってるのかと思ったから、マキちゃんが積極的なのは、なんか納得だけど、百目鬼さんを襲うって想像はしてなかったから」
楽しいそうなんな檸檬は、想像したんだろう、頬を赤らめた。
檸檬「あはは、マキちゃんなら、襲うってのも納得か、あんな色っぽいもんな…」
百目鬼「檸檬、今すぐ下世話な想像をやめろ」
人のもんで勝手にエロい想像するな!
低い声で睨みつけると檸檬はニッタリ笑う。
檸檬「あっ、今〝俺のマキで〟エロい想像するなって思った?」
ギクッ
百目鬼「ッ思ってない!」
檸檬「またまたぁ〜、百目鬼さん顔に出過ぎだから」
百目鬼「帰る!」
こんな所から、さっさと帰りたいのに、檸檬が背広を掴んで離さない。
檸檬「百目鬼さん百目鬼さん、座ってよ〜。ねぇねぇ、もしかして今のも束縛し過ぎとか思ってるの?」
マキの真似して首をかしげて可愛く聞いてきたが、檸檬の顔は可愛くもなんともない。
百目鬼「…」
無言の俺に檸檬は、変に笑うのはやめて、静かに言った。
檸檬「全然普通だと思うな、彼氏なら、普通の反応だと思うよ。俺もそうだし」
ニッと笑う檸檬。
気を使わせてる気がして、檸檬に向き直る。
俺が聞く体制になったから、背広から手を離し、檸檬は続けた
檸檬「みんなそれぐらいの嫉妬しるよ、それが顔に出るか出ないか、それぐらいじゃない?ってか、過去の百目鬼さんの話を聞いた時は、確かにやり過ぎだと思ったけど、今の百目鬼さんは普通だよ?百目鬼さんの感じてる疑問も嫉妬も、普通の反応だと思うけどなぁ。俺は女の子のことしか分からないけど、百目鬼さんの今の嫉妬だったらむしろ可愛いんじゃない?マキちゃんも喜んでたりするんじゃないの?」
檸檬は、事の重大さが分かってない。
百目鬼「そんなわけないだろ、俺はこれで抑えてるつもりなんだ。お前は当事者じゃないからそんな風に言うんだ」
檸檬「んー…。そうかなぁ?マキちゃんに聞いてみたら?」
百目鬼「マキがどんな奴か知ってんだろ、マキが俺の話を聞いて、悪く言うと思うか?」
檸檬「あー…、んー…、マキちゃん天使だからなぁ…」
百目鬼「だろ。あいつはなんでも受け止めようとする。自分が我慢すれば良いと思ってんだ、そんな自己犠牲いらないんだよ…」
檸檬「…百目鬼さん、またそんな言い方して…」
百目鬼「俺は、普通になりたい…ならなきゃいけないんだ…」
檸檬「んー…、百目鬼さん気張りすぎなんじゃない?カップルの普通とかって、人それぞれだし、お互い話してルール決めればいいんじゃない?」
百目鬼「普通は、会う数だけSEXするのか?会う奴会う奴にイライラすんのか?ニコニコしてる恋人を泣かせたいって思うのか?ルールもクソもないだろ、俺もマキも守れやしない」
檸檬「そ、それは…人それぞれ…」
百目鬼「そんな言葉で済ますな」
檸檬「…だったら、もっと時間作ったら?変に避けても仕方ないと思うけど、エッチしたくないなら、人の多いい所に誘ってデートして、嫉妬しないほどベッタリして、笑顔になれるよう喜ばすことしてあげたら?分かってるなら実行するだけじゃない?」
………檸檬は、マキの魔性っぷりを知らないんだ…。あいつはどんな状況でもSEXに持ってく術がある。あの魔性っぷりを見て抗える一般人はいない。
いや、見せる気はさらさらないが。
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ずっと避けてるわけにも行かないので、とりあえず、外のデートを予定してみた。
マキはすっごく喜んで、待ち合わせの何分も前に待ってる。早く行ってやりたいのは山々だが、こっちはこっちの事情がある。
賢史「お前、月1くらいでソワソワしてる日があるよな、なんかあんのか?」
目ざとい賢史、何でもかんでもからかうネタを探してる。
百目鬼「俺は忙しいんだ」
賢史「嘘つけよ、女王様と喧嘩でもしたんだろ、下手にスケジュール詰めたり無駄に外回りしたり」
百目鬼「お前と喋ってる時間はない」
賢史「分かった分かった、女王様がいらないなら、俺によこしてくれよな」
ギロッと睨んだら、ケラケラ笑いやがる。相手にできない。
賢史「まぁまぁ、なぁ、ところでマジな話なんだが、今度俺の知り合いの話しを聞いてやってくれないか?」
賢史が割と真剣なトーンで喋ってるのに軽く二つ返事して、俺は賢史から逃げるようにマキの元へ向かった。
案の定、マキは待ち合わせ30分前にいた。
雨の中、もちろん、女装でだ。
もう、恒例だし、マキはマキで「この方がイチャイチャできるでしょ♪」って言うからそれ以上ツッコまないが…、普通、女装趣味でもないのにそういう毎回女装って発想するか?
俺は、マキのまんまの姿の方がいいんだが…
まぁ、確かに腕組んでも怪しまれないし、男二人で水族館は、人目が気になるな…
マキが見たいように順路を周り、ショーを見て、キラキラクルクル回るマキの表情を眺める。この水族館、何度も来てるっていうのに毎度初めてみたいな反応で煩い。
だけど、無邪気な反応をしている時のマキは、本当に自然体で、こんな顔も出来るのに勿体無いなと思う。
マキ「百目鬼さ〜ん♪お土産買ってあげるね♪」
自分が買いたいだけだ。俺に不釣り合いな可愛らしいぬいぐるみを、マキは毎回デートの記念にと俺に押し付ける。手の平サイズのぬいぐるみを悪戯っぽい笑顔でワザとピンクのリボンに包んでもらう。仕方ないので俺は俺で、マキの喜びそうなキーホルダーを選ぶ。マキは、賑やかなデザインより、シックな風景画とかが好きだ、まぁ、ラ○センが好きなのだから、それに近いものを選ぶ。でも、何度も来てるここでは、種類も限界がある。
今回はどんなものにしたらいいのやら…。
う〜〜ん。
お土産を無事買って、俺の家へ移動する、外で外食すれば、SEXに持ち込まれなくて済むのだが、マキは俺の手料理を物凄く楽しみにしている。それに、料理の出来ないこいつは、普段まともな飯を食ってるのか怪しい、そう思うと、今日も朝から野菜たっぷりのポトフを仕込んでる自分がいる…。
家に連れ帰れば、襲われると分かっているのに…。
案の定。玄関開けたらマキが襲いかかってきた。
マキ「百目鬼さん…ん」
欲情しきった妖艶な瞳を細めて、俺の首にまとわりついて唇を奪う。
百目鬼「ん!…むッ…おい!」
マキ「キス…嫌?」
その顔!おいおいやめろ!!そのジュピター色の瞳で悲しそうにこっちを見るな!
それにその猫耳!!
百目鬼「…嫌とは…言ってない」
マキ「じゃ、もう一回…ね?」
濡れた唇で吐息交じりに囁く、悲しそうな瞳に負けて、屈んでやると、マキは愛おしそうにはんで舌を絡めてきた。
マキ「うん…んふぅ…はぁ…ん」
2週間ぶりの触れ合いは、いとも簡単に火がつく。唇を貪るマキは、俺に身体を擦り付けて。淫らに身をくねらせ、深々と口づけを求める。
マキ「ど…めきさん…」
久々のマキの唇は、柔らかくて、俺を求めて何度も唇を重ねて甘い吐息を漏らす。
マキ「ぁ…んぅ…どめきさぁん…」
潤んだ瞳、淫靡な表情に愛撫、俺を求めるその淫乱な猫は、俺の理性をいとも簡単に引きずり倒す……
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