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(番外編)純愛>♎︎狂愛
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奏一さんは、マキを連れて何処かへ向う。
俺と女装したむつは、少し離れた場所から2人の後を尾けていた。
何十分か歩いて、奏一さんとマキは、オシャレな可愛らしい一軒家風のお店に入って行く。
むつ「なんだココ」
むつは、英語の看板を怪訝に眺める。
小さな庭付き一軒家の建物。門があり、庭にはオープンカフェのようになっていて、お客が犬と一緒にお茶していた。
庭に面した窓は大きいガラス窓で、中の様子が見えるんだけど、中もいろんな種類の犬で溢れてた。
dogcafé…?
看板にはそう書いてあり。外から見る限り店内はそんなに広そうではないため入るのは難しそうだ。
むつ「すげぇな、店ん中犬だらけじゃん」
華南「本当だ、初めて見た」
動物と一緒にお茶できる場所があるのは知っていたが…。
マキと奏一さんのいる店内に入るのは無理そうで、外のオープンカフェスペースで見張ることに。オープンカフェスペースは芝生で、幾つか大きい木があって日陰もあり、犬がのびのびしている。隅にはビニールプールがあって涼めるように工夫されてた。
店内にいるマキは、犬に囲まれて、久々に良い笑顔で笑ってた。
大きいハスキー犬から小さいチワワまで色んな種類がいる。マキは動物に好かれるタイプなのか、次々犬が寄ってきて埋もれてた。
和やかな時間がしばらく続き、マキと奏一さんは、ランチに軽いサンドイッチを食べ、何やら話し込み始める。
奏一さんは、今回の事態をさわりしか知らないから、もしかしたら詳しい話をしているのかもしれない。時折真面目な表情をする。マキと奏一さんはそのまま2時間程話し続け、マキは寄ってくる犬を撫でたりしながら話をしていた。
むつ「何話してんのかな?」
むつは今回。結構マキを気にしていた。口では乱暴な発言で色々言うが、相当心配してるようで、俺や修二にマキにどうしてやればいいかと相談してくる。
華南「マキの気持ちを聞いてるんじゃないか?奏一さん的には、修二に止められて否定は止めたけど、やっぱ相手が百目鬼じゃあな。複雑だろ」
むつ「そうだよそうだよ、百目鬼なんか好きになるから酷い目に合うんだ、だからやめろって言ったのに…」
ブツブツむくれるむつは、百目鬼が相手なのは今だに大反対のよう…
華南「じゃあ、別れて良かったって事?」
むつ「んなこと言ってねぇだろ!」
と、結局マキの相手は百目鬼で良いとキレる。この会話、何十回繰り返したことか。
しかし、むつも大人になったよな、昔だったら絶対こんなの認めなかったと思うんだよな。「意味分かんねぇ」って言ってそう。
むつ「俺がいくら鈍くても、マキが泣いたの見りゃ分かるよ。〝あの〟マキがあんだけ感情丸出しにして泣いたんだぜ」
俺はその場に居なかったから分からないが。確かに、マキは修二のように我慢して溜め込むタイプに見える。そのマキが、子供みたいにワンワン泣いたらしいから、相当溜め込んでたんだろう。
むつ「それにさ…、修二が俺たちとエッチする時みたいに…、百目鬼に抱かれてるマキはすげぇ気持ち良さそうだし」
う……
むつ君、それは見なかった事にしてあげようよ。…まぁ、あの魔性のようなマキからは想像も出来ないような可愛らしいこと言ってたな。イメージ的には騎乗位でガンガン攻めてそうなのに…って!余計なこと思い出しそうだからやめとこう。
百目鬼と付き合ってからのマキは、確かに子供っぽくなった。悪戯に無邪気なんじゃなくて、素直に言葉にしたり自分の事を話したり。
修二と仲良くなってからは修二だけには柔らかい表情するようになってたけど、百目鬼と関わってからは、俺やむつの前でも隙を見せたり相談してきたり、本当のマキってこうゆう顔したり考え方するんだ…みたいな…。
腕時計を肌身離さずつけて、新しくなったネックレスを幸せそうに目を細めながら見せてたり、修二に料理を習って毎回顔を引きつらせ怯えるように味を聞いてきたり。ミステリアスな魔性は、もう恋する可愛い乙女状態。
店の中で奏一さんとマキは真剣な話をしているのだろう。マキが時々思いつめたような顔して膝の上に乗っかってる小型犬を撫でてるのが見える。もう直ぐ二人の話し合いは3時間になる。
マキは、この店に入った時より柔らかい表情が増えた…。奏一さんと話してスッキリしたのかもしれない。でも…
マキは…これからどうするつもりなのかな?
むつ「ひゃッ」
突然、むつのあられもない声が聞こえてきた。
向かい側に座るむつは、テーブルの下を気にしてゴソゴソしてる。
華南「どうした?」
むつ「犬が…」
むつは机の下に犬がいて驚いたようだが、くすぐったそうにしながら、テーブルの下を気にしてる。
毛の長い犬でもいて足にすり寄って擽ったいのか?と、テーブルの下を覗き込むと、そこには、綺麗でフサフサの毛のゴールデンレトリバーが…
むつ「ははっ…くはッ…擽った…」
華南「な!」
ナニーー!!!
なんと、ゴールデンレトリバーの野郎は、むつのスカートの中に頭を突っ込んでいやがった!
華南「コラッ、何してるッ」
ゴールデンレトリバーの腰を掴んで引っ張り出そうとしても、犬は抵抗してビクともしない。
華南「そこは俺のだ!」
犬のくせになんて野郎だ!セクハラだ!俺のむつの股を嗅ぐな!舐めるな!
むつ「…お前、犬相手に何言ってんだよ」
むつは呆れ顔で俺を見るが、俺は必死だ。むつの聖域を犯すとはなんたるハレンチな犬だ!
華南「犬だって立派なセクハラだぞ!むつこそ何平然としてるんだ、恥じらえよ」
むつ「恥らえって、バター犬じゃねぇーんだから、頭突っ込んでクンクンしてるだけだよ、お前AV見すぎじゃね?」
バター犬!?!?
ーピシャーン!!!
エロワード〝バター犬〟という落雷に、俺の頭はエロい妄想へとフル稼働。
むつがバター犬に攻め立てられてアンアン言ってる妄想が止まりません。
華南「じゃあむつは、太ももんとこぺろぺろされても良いと…」
テーブルとゴールデンレトリバーの影になってるむつの柔らかい太ももの内側に手を滑り込ませると、むつの顔が真っ赤になった。
むつ「バッ…何してんだよ!」
小声で怒りながら顔を赤くしてるむつ君、辛抱たまりません!!
指先を奥へ奥へ進めると、むつが睨んできた。だけど俺は、恥ずかしがることが少ないむつが羞恥に震えるのが大好物。
むつは小声で抗議してくるが、周りから見たらゴールデンレトリバーもいるから、犬の悪戯に怯える彼女の姿を、彼氏が面白がってるようにしか映らない。
さらに手を中へと進め、指先がついに行き止まりに触れた。
むつ「ッ!…華南…てめ…」
華南「ちょっと、硬くなってきてる…」
ススッと形をなぞると、ビクッと震えるむつに、興奮はMAX!
ーピロン♪
興奮状態の俺の元に、一通のメールが届いた。
《マキと兄貴は店で出たよ。こっちは僕ちゃんが尾けとくから、そっちは周りに気付かれる前に、どっか入って来な。by修二》
え!?
メールの内容に驚いて、店内を覗くとそこにはマキと奏一さんの姿は無かった。
取り残されたのは、羞恥で睨んでくる可愛いむつと、そのむつのスカートに顔を突っ込むゴールデンレトリバーと、むつに悪戯してる俺。
むつ「おい!誰からだよ!ってか、この状態どうしてくれるんだよ、勃っちまっただろ!」
華南「責任とるから怒るなよ」
むつ「へ!?」
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その後、マキと奏一さんは、河原の土手をブラブラ歩き、夕方にはある店に向かった。
その店に入っていく二人を見て、修二は、奏一の目的を知る。
修二「…この定食屋さんは…。たしか…」
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