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(番外編)純愛>♎︎<狂愛28
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賢史「女王様が小動物を襲ってるー。ずりぃーなー、俺も混ぜてほしいなぁ」
奏一「…ボソッ、児童福祉法違反」
賢史「おっと、奏一お兄さん怖いなぁー」
奏一さんに窘められて、賢史さんが横でぶつぶつ言ってるけど、僕は構わずつよしを抱きしめた。
だって、嬉しいんだもん♪
ずっと気になってた。僕でいいのかって…
つよし「ママママキさん!はな!はなし!」
マキ「可愛いつよし♪、困ったことがあったらなんでも僕に聞いてね♪♪なんでも教えてあげるから♪♪うふふ♪」
つよし「い、泉さんに言いますよ!マママママキさん!はな!離して下さい!はははず、恥ずかしいです!」
真っ赤になってジタバタアワアワするつよしをムギューとさらに強く抱くと、つよしの顔はさらに赤くなって気絶しそうな酸欠状態。
マキ「つよしが初めてを迎える時は僕に相談してね♪痛くないように手取り足取り教えてあげるからね♪♪」
つよし「ぎゃー!な、なんてこと言うんですか!い、いりません!そ、そんな、て、手取り、あ、足取りだなんて!」
恥ずかしがり屋のつよし。まだ処女だから、変なのに襲われないように僕が守ってあげるからね♪そんで、初めての日に備え痛くないように準備するのも僕が手伝ってあげ…
ーガシッ!!
突然。僕の頭が大きな手に鷲掴みにされた。
僕の頭上には、雷雲立ち込め地鳴りを響かせた百目鬼さんが降臨。
ーゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
百目鬼「お前は何やってんだ」
あは♪
僕の大好きな百目鬼さんの手が、僕の頭にミシミシ食い込んで痛いです♪。
でもどうしよう、いまは何をされてもいい気分♪僕の頭の中はお花畑♪
マキ「あは♪百目鬼さんだぁ♪♪」
百目鬼「何が〝百目鬼さんだぁ♪♪〟だ、ヘラヘラふざけた顔しやがって」
マキ「ふふ♪ねぇつよし♪、今もそう見えるの♪?」
腕の中のつよしにキャハッとはしゃぎながら質問すると、つよしは百目鬼さんの怒り具合に怯えて真っ青。
つよし「みみ、見えるかっていうより、それ以外の何に見えます?!」
マキ「うふ♪つよし大好き♪♪」
百目鬼「何をイチャイチャしとんだ!離れろマキ!!」
苛立った百目鬼さんが、僕をつよしからベリッと引き剥がした。
矢田さんへの説教が終わったのか、一緒に戻ってきたらしい矢田さんが横でハラハラした顔で僕らを見てた。
百目鬼「さっきの話からどうやったらこんな流れになるんだ!」
マキ「えへへ♪ごめんなさい♪つよしが可愛いこと言うから、つい♪」
百目鬼「あ¨?!」
僕の頭はお花畑。だから百目鬼さんの怖い顔が可愛く見えて仕方ない。
不機嫌に眉をしかめた百目鬼さんは、僕がつよしに何を言われたと思ったのか、つよしをギロッと睨む。
とばっちり受けたつよしが、喉を引きつらせてブルブル震え出すと、後ろにいた賢史さんがつよしの頭を落ち着かせるようにヨシヨシ撫でた。
賢史「怖くないぞ、あのおっさん生まれつきあんな顔だからな」
百目鬼「お前は俺と同い年だろ」
百目鬼さんは睨んだのをマズイと思ったみたいで、怒りを逃がすようため息混じりにそう言うと、深呼吸した。
百目鬼「クソッ。マキ、こっち来い」
マキ「えっ?」
百目鬼さんは、つよしの隣にいた僕をフワッと抱き上げ、肩に担ぎ上げた。
そ、そんなことしたら、店中の注目の的。
というより、お姉様方の餌食。
リボン「やん♪熱々〜」
マリン「やだー!マキちゃんがまた攫われちゃう!」
キャサリン「ちょっと神!マキちゃん独り占めしないでよぉ〜」
お姉様方が騒ぎ出し、みんな僕と百目鬼さんに注目してるから恥ずかしいのなんの。
マキ「ちょっ、ど、百目鬼さん降ろし…」
慌てて降りようとする僕を、百目鬼さんはがっちり掴んで、お姉様方に向かって吠えた。
百目鬼「うるせーオカマ共!!、マキを独り占めして何が悪い!こいつは俺のだ!」
ーーーーーーー??!!!!???
一瞬の静寂。
世界がバクを起こしたんじゃないかと思った。
ツッッ!??
お姉様方「きゃああんーーーーー!!!」
お姉様方の声が耳を突き抜ける。
百目鬼さんの一言に絶句した僕の頭は、まっちろりん。
あー、これはあれだ、夢だー。と思ったけど、目の前の出来事は息を止めると苦しいと感じるし、目の前の会話は続いてく…。
百目鬼「だから賢史!テメェーはもうマキにちょっかい出すな!」
百目鬼さんは、僕を担ぎ上げたまま、賢史さんを睨み、そのまま辺りを見回して、今度はみんなに向かって真剣な表情で言い放つ。
百目鬼「今日は、お礼するために集まってもらったが、もう1つ言うことがあって全員揃ってもらった。こないだは随分世話になった。中にはふざけてた奴もいたが、…感謝してる。おかげでマキと話ができた。他にも、危険だった事件性のある問題も無事に解決した。だから、みんなありがと…」
百目鬼さんが、みんなの前で僕を担いだまま静かに頭を下げた。
みんなの優しい眼差しが百目鬼さんに集まってる。
僕もお礼を言わなきゃいけないことなのに、百目鬼さんは降ろしてくれない、そして静かに下げられた百目鬼さんの頭が元に戻った時、百目鬼さんは、奏一さんの方に向きながらみんなに向かって続けた。
百目鬼「マキと一緒に住むことにした。もう、こいつは俺のもんだから、二度と手放さない」
ーーーーーーーーー!!!!!
息って…どうやって…吸うんだっけ?
い、息の仕方を忘れた…
息が…できない…
百目鬼さんがなんか言ってる…。
奏一さんに向かって、なんか言ってる…
店の中が騒めいて…
お姉様方の黄色い歓声が聞こえる…。
僕は頭が真っ白で、百目鬼さんが何言ってるか分からない。
ーー
…………………
……………………………………
……………………………………
胸が苦しくて
頭真っ白で
喉が痛くて
熱くて
身体中が痺れて
視界が滲む
苦しい…
ドクドク言ってる心臓は
脈打つたびに痛くて…
痛むたびに現実なんだ思い知る
頭の中が真っ白で震えが止まらない
…ッ!!
震える僕の手を
百目鬼さんの大きな手が握りしめてきて
益々胸が苦しい………
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