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request〜雪哉〜中編
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リクエストストーリー。
〜雪哉〜中編
☆烏磨(からすま)
・180㎝
・黒髪七三分け、七は長め。
・32歳・弁護士
・特徴はカラスのような真っ黒な丸い瞳と鋭い目。ずる賢そうな端正な顔立ち。
スタイリッシュなインテリ。仕事では人当たりが良いが、素は毒舌。趣味は食べる事。味にうるさくお眼鏡に叶う店が少ないのが残念に思ってる。百目鬼の知り合い。
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な、なんだこいつッ!?
マゾで温和な俺だけど、丹精込めて作ったケーキを食べもしないで貶されたら流石にイラッともする。
雪哉「…そおいうのは、食べてから言うのが礼儀じゃないですか?」
酔いもあって、ムスッと見上げたら。目の鋭いインテリ風の男は、どうせ不味いに決まってるって言いたげに俺を見下ろしながら、口先だけ丁寧に謝ってきた。
烏磨「それは失礼しました」
謝ってるけど謝ってない態度。俺はカチンときてたけど、菫ママが遮るように男に話しかける。
菫ママ「はい、そこまで。すいませんね、雪哉ちゃんは今日はお酒に癒されに来たんです。大人はそういう日もあるでしょ?お客様初めて見る顔よね。何をお飲みになります?」
ここはオカマバーだ。だけどこの男は、この店に来たくて来たようには見えない。
烏磨「…美味しい店を教えて欲しいと言ったら、こちらを紹介されました」
菫ママ「あら!もしかしてあなた神を手助けしてくれてる弁護士の烏磨さん?」
烏磨「はい、烏磨です」
ニコッと微笑んだ烏磨は、ビックリするぐらい爽やかな笑顔。営業スマイルってやつか、さっきまでのずる賢そうな顔とのギャップが凄い。
菫ママ「きゃー♪こんなイケメンさんだったなんて!座って座って、神からフルコースをご馳走するように言われてるの♪」
菫ママがご機嫌でカウンターに座るように勧め、烏磨は俺の2つ向こうに座った。
弁護士?…。確かにお勉強できそうなインテリ風の嫌味眼鏡に、高そうなスーツ。神のやつ、溝呂木をブタ箱に放り込んだって言ってたけど、それ関連?それとも、今部屋を散らかして調べてるやつか?
神は、マキ様と別れてから、仕事とは別に寝る間も惜しんでずっと何かを調べてた。ヤクザが関連してるみたいで心配だったけど、その件は一昨日片付いたって聞いたのに…。なんだかまた別のを調べてる。
でも、この人弁護士って感じじゃないよね、烏磨って名前みたいに、真っ黒な烏みたい、髪型も七三分けで、垂れてる前髪くちばしみたいにとんがってるし、目つきも悪人みたいにずる賢そうだし、…なのに営業スマイルは完璧で細身でスラッとしてて、弁護士だしモテるんだろうな…。
目つきは好みなんだけど…
顔が整いすぎててスリムで筋肉無さそう…
烏磨「何か御用ですか?」
ハッ!あまりに腹が立ったから、ついつい見入ってしまった。
烏磨は、菫ママの和風フルコースを堪能していて、背もたれのない椅子に座りながら背筋が綺麗で、箸の持ち方も完璧、食べ方も上品で品があるのに、こちらを蔑むような目つきで声をかけてきた。
まぁ、ガン見してた俺が悪いんだけど。
雪哉「俺のケーキ食べてよ」
酔いも手伝ってヤケクソ気味にそう言うと、菫ママのフルコースを食べていた烏磨の箸が止まり、俺を横目で見ながら不機嫌そう
烏磨「私は、美味しい物しか食べたくありません。こちらのお料理をとても美味しく頂いているところです。後にして下さい。…失礼ですがどちらにお勤めですか?」
雪哉「Boite a bijoux princesse」
烏磨「…お姫様の宝石箱?随分可愛らしい店名ですね。聞いたことありません」
雪哉「女の子のどんな我儘も叶えるってコンセプトでオーナーがつけたそうですよ、店の規模は小さいけど、一回食べたら虜にするし、お好みの味が欲しいなら言ってくだされば最大限答えますよ」
酔いとは怖いものだ。俺は完全に気が大きくなってた。
烏磨は、俺の啖呵に表情は崩さず目を丸め、そして意地悪な目を細めてニヤッと嬉しそうに笑った。
烏磨「それはそれは、フフッ、楽しくなって来ましたね。では、食後にゆっくり吟味しましょう」
ドキンッ…
この人の目つき、やっぱ好みだなぁ…。
でも、神の紹介で菫ママのご飯目的で来たなら、ノンケの可能性が高いよね。
もうちょっと筋肉質そうなら合格点なのに…。
この意地悪な目つきで睨み下されて、手足の自由を奪われ言葉攻めされて、六つに割れた腹筋見せつけてながらガンガン突き上げてくれたら最高なのに…
ハッ!。って、いけないいけない!神とマキ様が羨ましいからって飢えた妄想してすぎた!!
酔ってる頭をブルッと振って、目の前のコップのお酒をグイッと一気に飲み干した。その後も、烏磨が食事を終えるのを待っていながらガブガブ飲み続けてしまい…
そこで、…俺の記憶は、ぷっつりと途絶えてしまった
なんだか、ふわふわする。
でも、浮遊感はあるのに重たくて
胸の奥が切ない…
ああ、気持ちよく空を飛びたいのに、なんでか体が重たいなぁ…
神とマキ様は、あの後うまく行ったろうか?
心配で心配で気が気じゃない…、ブッキーな神は、マキ様に好きだから戻ってきてくれと言えたのかな?
俺とは酔った勢いだと、ちゃんと説明したのかな?
ああ、世話してた一匹狼を山に返したような、そんな親心が切ない…
それにしても、ああ、気持ち悪い…、苦しいし…、窮屈で痛くて気持ちくて…。
ん?…痛くて気持ちい?
雪哉「痛ッ!?」
烏磨「おや、キツ過ぎましたか?なにぶん初めてなので…、貴方がもっととおっしゃるから…」
はッ?!えッ!?えーーーーーーッ!!
目を開けると、そこは菫ママの店じゃなくて、俺の馴染みのSM器具の置いてあるラブホテルだった。
ベットの上で、ぴっちり乱れのないスーツ姿の烏磨さんに膝枕されてて。
俺はというと、服はかろうじて着てるけど何故か立派な亀甲縛りで手は後ろで転がってた。
雪哉「は?何これ!ヤダッ、凄い気持ちいい!…ッじゃなくて!!何で何で?」
烏磨「ああ、正気になられました?」
雪哉「何で亀甲縛り?」
烏磨「貴方がお好きだと。嫌でしたか?」
雪哉「好きです!…ッじゃなくて!!」
混乱してる俺に、烏磨さんの表情は困り眉にちょっと心配そうで、無理やり連れ込まれたのとは違うっぽい。
雪哉「弁護士さん?!何で?アウッ!」
もがいたら、縄が擦れて食い込んで身体中が痛んだ。いくら何でも飲みすぎの今の体には縛りがキツイ…
烏磨「暴れちゃダメですよ。覚えてらっしゃらないんですか?」
キョドる俺を見て烏磨さんは呆れたように口を開いた。
烏磨「ほらみなさい、あんなだらしが無い飲み方するから。やはりプロ失格ですね」
雪哉「す、ずみばぜん…」
恥ずかしい…!
消えたい…消えて無くなりたい!
烏磨「貴方のケーキが不味くなかったら、話し相手をしろと言うのでここに連れてこられました。慰めて差し上げようとしたら、縛って虐めて欲しいと…」
ヒィーーーーー!!
雪哉「そ、そそそそそんな、ひ、非常識なことを…す、ずみばぜん!!」
烏磨「ユニークでしたよ。初対面の人間にそんなこと言える度胸には驚愕しましたが。ですが、失恋されたならまぁ、しょうがないでしょう」
ひぇ〜〜〜〜〜〜!!!
俺!何やってんの俺!!
雪哉「失恋ッ!?ワ、ワタクシ、何か口走りました?」
烏磨「迷子で怪我して暴れた猛獣を面倒見てたのが、天使に恋して独り立ちしてしまって寂しいと…」
NOォォォォォォォー!!!
あまりのセルフ羞恥プレイに、深酒の雪哉くん限界点突破ッッ!!!
雪哉「ウッッッ…、吐く…ッ…」
烏磨「エ¨ッッッ!?」
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
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