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湊とコウタ
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夕食後、コウタは湊と並んでソファに座り、特に面白くもないお笑い芸人が騒がしくはしゃいでいるテレビを、ぼんやりと見ていた。
その時、不意に湊の手が、コウタの首筋に触れた。
あぁぁ…… 吐息が漏れそうだ。
コウタは、そのことを、湊に気づかれないように、全神経を集中して平静を装った。
コウタが湊を求めることを、湊は許さないからだ。
2人の間のことは、全て湊が決める。
コウタに、意思表示をする権利はない。
求めていいのも、湊だけだ。
コウタは、触れられた首筋よりも、体の中の深いところが、びくんと熱く反応したのを感じながら、控えめに湊を見つめた。
湊さん… 。
コウタの視線の先には、熱っぽい目で、コウタを見下ろしている湊がいた。
湊さん… 湊さん…。
湊の熱を帯びた目が、コウタはとてつもなく好きだ。
この目で、見つめてもらえるならば、コウタは、どんなことだってするだろう。
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