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湊の愛し方③
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コウタが全裸で湊の正面に立つと、湊は、無数の真紅の線をまとったコウタの体を、じっと見つめ、いくつかの線を指でなぞり、凹凸を楽しんだ。
「後ろを向け。」
湊の言葉に従い、コウタがくるりと体を反転して、背中を湊に向けると、湊はまた、上から下まで、くまなく目を走らせ、背中のひときわ大きな痕に手を伸ばした。
滲んだ血は、もうすでに乾ききっている。
その血の塊に爪を立てると、それは赤い粉状になってポロポロと落ちた。
「コウタ… 綺麗だよ。やっぱりコウタには赤が似合うな。」
コウタは、自分を褒めてくれている湊の表情が見えないことは不満だったが、湊の言葉は、コウタにとって最上の褒め言葉であり、身体中を喜びがしびれるように駆け巡った。
背中の線をなぞっていた湊の指は、少しずつ下に下りてきた。
コウタを焦らすように、少しずつ下に移動する湊の指が、ようやく腰の下の方に到達した時、コウタは、我慢できずに吐息をもらした。
はぁぁぁ… ぁぁ…
早く、早く、早く、もう少し…。
コウタは、早く湊を感じたかった。
しかし、湊はコウタのその願いを充分に承知していながら、赤い線に沿って下に動かしていた指を、尻の蕾の少し手前で止めると、来た道を戻り始めた。
あぁっっっっっ
あぁ… 湊さん…
どうして…??
後ろの蕾に湊の指を受け入れる準備をしていたコウタは、肩透かしをくらい、思わず大きく息を吐いた。
湊は、焦らされて身体をよじらせるコウタが可愛くて、同じことを何度か繰り返していると、コウタがすすり泣いていることに気づいた。
「コウタ。こっちを向いてみろ。」
コウタは、泣いてはいても、もちろん、湊の命令に即座に反応して、涙に濡れた顔で振り返った。
「何で泣いているんだ?」
「湊さんが… 」
「俺が、なに?」
「湊さんが欲しくて…。」
湊は、内心コウタの返事に満足した。
これまで、時間をかけてしつけた甲斐があり、コウタは、湊を喜ばせる反応をしっかりと身につけている。
素直に湊を欲しがるコウタを、可愛いとは思う。
求められることが、嬉しくないわけはない。
…… しかし、許す気はない。
コウタに、意思を持たせるつもりはない。
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