アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
湊の愛し方④
-
「そうだな。分かってるよ。もちろんあげるつもりだよ。でも、俺はゆっくり楽しみたいんだ。もし、お前がどうしても待てないのなら、今日はここまでだ。」
湊は高ぶる気持ちを抑えて、涼しい顔を装って、コウタを奈落の底に突き落とすセリフを放った。
いやだ。そんなのいやだ。湊さん…。
湊の予想通り、コウタはみるみる顔を歪ませて、湊に懇願した。
「ごめんなさい。ごめんなさい、湊さん。許して…。」
身体を震わせて、大粒の涙をこぼすコウタを前に、湊は今すぐコウタを抱きしめたい衝動に駆られたが、努めて厳しい表情を作り、いつもより低い声で言った。
「謝って済む話じゃない。お前は、まだ自分の立場がわかってないな。お前を使ってどう愉しむかは、俺が決める。」
「はい。」
「俺がお前の望むことをするんじゃない。お前が俺の望むことをするんだ。お前がどうしたいかなんて、ちっとも関係ない。何度も同じことを言わせるな。失望させるな。」
湊がきつく叱りつけると、コウタは嗚咽をがまんして、声を出すことも出来ずに、涙だけを静かに流した。
コウタのこの顔が、ハルは身悶えするほど好きだ。
あぁ… この顔を、痛みで歪ませたい。
「分かったら、顔を出せ。」
2人の間で「顔を出せ」というのは、懲罰として、湊がコウタの顔に、平手もしくは拳を打ち込むので、準備をしろ、という意味である。
「はい。ごめん…なさい。」
コウタは、ソファに座る湊が殴りやすいように、適切な距離を取って跪き、顔を上げて歯を食いしばった。
湊は、目の前に差し出されたコウタの頰を、平手で力任せに殴った。
少しよろけたコウタが、すぐに姿勢を戻すと、今度は反対の頰に平手を張った。
コウタの顔には、湊の指の痕が浮かび上がり、湊の下半身がトクンと反応した。
理由は何でも良かった。
湊は、ただ、これを愉しみたかったのだ。
湊は、じっくりと味わうように、両頬をちょうど5回ずつゆっくり力いっぱい殴ると、再び、立つようにコウタに命じた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
17 / 463