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お仕置き①
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コウタが手早くシャワーを浴びてリビングに戻ると、もうそこには湊の姿はなかった。
え…… ウソだろ? 湊さん…??
湊さん… 今夜は一緒に居たかった…。
抱きしめて眠って欲しかった…。
この頃、湊はいつもこうだ。
抱いてはくれるが、湊のベッドには入れてくれない。
今日のようにリビングで… あるいは、コウタの部屋で… 何度かコウタを鞭で打ち、それから湊の気の向くままに湊の好きな体位でコウタを抱く。
そして、終われば、用は済んだとばかりに、コウタをおいて、自分の部屋に戻って行く。
でも、今夜は、コウタは全身を赤く染めた。
湊のために。
湊に喜んでもらうために。
苦痛にも屈辱にも…耐えた。
こんな日は、いつもだったら、朝まで腕の中に入れていてくれるのに…。
全身の痛みを忘れるくらい、コウタの身体を優しく包み、朝まで眠らせてくれる。
だから、今夜は、朝まで一緒にいてくれるものだと信じていた。
目の前の状況が信じられず、コウタは何度も何度も部屋を見渡した。
しかし、やっぱり、そこに湊の姿はない。
コウタは、リビングの奥にある湊の部屋をジッと見て、湊に気づかれないように、足音をさせずにドアの前まで歩いて行った。
湊さん… どうして…?
もし、このドアを開けたら、どうなるだろうか…?
震える手を、ドアノブに伸ばしたが、コウタにはどうしてもそれをつかむことはできない。
コウタから湊を求めることは、許されていない。
コウタが、諦めてがっくりと肩を落として、自室に戻ると、ベッドの上に放り投げていたスマホが短く鳴ってメールの着信を知らせた。
誰だよ、こんな時間に…
スクリーンに表示された名前を見て、下半身の熱が上がった。
湊さん…??
メールを開くと、そこには 「おいで」と一言。
え… なに、これ…。
行っていいのか?
湊さんの部屋に??
あぁ… 湊さん… 愛してる…。
息ができないほどに、心臓がドクンドクンと、速いリズムを刻み始めた。
その時、メールにまだ続きがあることに気がついた。
空白の文面を下にスクロールしていくと、現れた言葉にコウタは愕然とした。
「お仕置きだ」
1番下には、確かにそう、書いてあった。
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