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お仕置き⑦
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嗚咽を洩らすコウタの口に、湊は自分の口を重ね、そっと舌を滑り込ませた。
こうすると、いつもだったら、むさぼりつくように湊の舌に絡みつくくせに、今日は、おびえたように舌を口の奥に引っ込めた。
湊が、そのコウタの舌を追いかけると、コウタはたまらず首を振って、湊の口から逃げ出した。
良い怖がり方だな。
こんなにパニクるコウタは久しぶりだ。
たまには、こういう新しい刺激も必要だな。
一度口を離した湊はクスクス笑った。
「コウタ?どうした? …大丈夫だ。痛いのは、もう、終わったって言ったろ?」
「…うぅっ う… はい… 」
「なに? 俺が欲しくない? 嫌になったか? だったら… 」
「ちがっっ ほしっっ… ほし…よ… みなとさ… 」
さっき湊は、コウタの舌に触れる寸前で、カッターナイフの刃をくるりとひっくり返した。
コウタの舌に触れていたのは、刃ではなく、背のほうだ。
視界を奪われたコウタは気づかなかっただろうが、コウタの舌についている傷は、せいぜい引っかき傷程度だ。
湊もさすがに、舌をナイフで切り裂くほど残酷ではない。
何より、コウタの舌が使えなくなるのは、湊にとっても大きな痛手だ。
楽しめなくなるからな。
湊がもう一度口を重ねると、今度はコウタも恐る恐る舌を絡めてきた。
二人の唾液が混ざり合い、口の中であふれると、コウタはそれを一滴も逃すまいと、強く吸い上げた。
コウタは、湊に抱かれるようになって、自分の血の味を覚えた。
幾度となく味わわされたおかげで、ほんの少しの血液でも、口に入れば分かるようになっていた。
でも、今は、血の味はしない。
なぜだ?
たしかに舌を切られたのに。
切られたはずなのに。
湊さんの味だけだ…。
「はぁっっ みな…と…さん…。」
湊がコウタの舌を強く吸い返すと、コウタの思考は乱れ、湊の背後で、コウタのモノがぴょこんと立ち上がった。
コウタの身体がビクンと跳ねると、湊は肩越しに振り返ってコウタの元気な姿を確認した。
上出来だ。
今夜は、愉しませてくれたご褒美をやってもいい。
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