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お披露目①
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湊さん… 愛してるよ。
コウタは、離れていった湊に、すがるような視線を向けたけれど、湊はもちろん、もう、戻って来てはくれない。
「おいおい、コウタくん。君の相手は、俺だよ。こっちを見てごらん。」
夏樹の優しい声が、コウタをほんの少しだけ、落ち着かせた。
それでもコウタが湊から目を離せずにいると、夏樹が強引にコウタの視界に割り込んできた。
「湊はしばらくお預けだ。いい子にしないと、いつまでも湊のところに戻れないよ?」
「嫌だ…。そんなの嫌です。」
「だったら、ちゃんと俺を見てろ。今、君が見ていいのは、俺だけだ。…できるか?」
「大丈夫です。」
コウタがそう答えた瞬間、パシーーーーーン と頬を叩かれた。
「なかなか、質問の答え方が上達しないな。俺は、できるかって聞いたんだよ?」
「…はい。できます。」
コウタがそう言い直すと、夏樹は満足そうに目を細めた。
「そう。それでいい。」
夏樹はそう言いながら、ジンジンと痛むコウタの頬を優しく撫でた。
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