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調教①
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夏樹は、チェストの上に用意されている三種類の鞭を見て、ククッと小さく笑った。
それらは、几帳面に等間隔にまっすぐ並べられている。
湊らしい選択だ。
どれも、体に細く赤いラインをクッキリと浮かび上がらせることができるものばかりだ。
しかも、このタイプの鞭は、軽く打っても、かなりの痛みを与える。
ミミズ腫れになるほど強く打てば、普通の人間ならば、のたうち回って痛がるくらいの威力がある。
身体にくっきりとミミズ腫れを作るのも、激しい痛みを与えるのも、どちらも湊の好みにぴったりだ。
そしてもちろん、それは夏樹の好みでもある。
鞭の中には、大きな音は出るがあまり痛くはないものもある。
そういう鞭を好む者も多い。
派手な音と、地味な痛み。
鞭打つ雰囲気を楽しみたいだけの者には、そういう道具がちょうどいい。
打たれる側も、皮膚が焼けるほどの痛みに耐えられる者は、そう多くはない。
特に、今日のように、初めてここに連れて来られた奴は、恐怖心がスパイスになる。
恐怖で震えている奴に、強すぎる痛みを与えすぎると、パニックになってしまうことがある。
だから、まずは、普段使っているものより、マイルドな物を準備することが多いのだが…。
しかし今日は、その手の、おもちゃのような道具は、1つも用意されていない。
打ち手がどれを選ぼうとも、コウタは、想像を絶する痛みに耐えなければならない。
湊は、それだけ、この子に自信があるということだろう。
強気の選択も、本当に湊らしい。
たが… 本当に大丈夫なのか?
いつもはできることが、今日もできるとは限らない。
まぁ、しかし、決めるのは湊だ。
今夜のホストは、湊だ。
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