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湊の罰③
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「…夏樹さん?」
眠っているかと思った湊が、身体をゆっくり反転させて、夏樹の方を向いた。
「あぁ。悪い。起こしたか?」
「いえ。起きてました。…コウタは?」
湊の、喉の奥から絞り出すような掠れた声に、夏樹は思わず眉をひそめた。
喉がつぶれるほど、鳴かされたのか。
「あの子は寝てる。大丈夫だ。ちゃんと終わったから。」
「そっか。よかった。」
「湊さん…湊さん…って、ホームシックにかかった子どもみたいに泣いてたよ。泣き疲れて、ようやく眠った。」
「あいつ、ホント、ガキなんで。手を焼かせたんじゃないですか?いろいろと…すみません。」
痛々しいほど掠れた声で明るく話す湊に、夏樹は少し不安になった。
「電気点けてもいいか?」
亨さんと会う前に、湊の身体を、きちんと確認しておきたい。
あの人が、湊にどんな罰を与えたのか、知っておく必要がある。
「えーーーっ?やだな。服着てないんです。恥ずかしい。」
毛布を首まで引っ張り上げながら、冗談めかして応える湊に、夏樹はますます胸騒ぎがした。
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