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6 文化祭
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「うわー、ほんとにぴったりだ。」
ますばドレスを着たのだが、ほんとに俺のために作ってくれたのがわかるくらいぴったりだった。
靴もそれほどキツくない。
「まあ、これくらいのヒールなら、、、」
自分のためにここまでしてくれて嬉しい気もするが、やっぱり結局は女装なわけで。
乗り気にはなれない。
「美沙子ちゃん。鏡ないからウイッグの付け方わかんないんだけど。」
「え、え、じゃあもう着替えた??」
「う、うん。」
「じゃあ入るねー。メイク班、いくよー!」
「メイク班!?」
ちょっとまて、メイクするなんて聞いてない。
本格的な女装じゃねーか。
ガラガラと美沙子ちゃんが扉を開け、5人くらいのメイク班?も入ってきた。
「「「「きゃーーーー!!!!」」」」
「うわーー!!びっくりしたー。」
人を見た瞬間悲鳴なんてあげないで欲しい。
いや、やっぱり似合ってないんでしょ?
人に女装させておいて悲鳴ってひどくないですか?
「おれやっぱやめ「桃田くん、、いや、桃姫様」」
「は?」
「これメイクいる?メイクなしでこのクオリティって、女の子泣かせすぎるよ。」
「ほんとにお姫様がここに、、、」
「王子もイチコロですね、姫様。」
「ま、待って、みんなキャラおかしい。」
美沙子ちゃんはパシャリと俺の写真を撮った。
「待ち受けにしよ。」
「美沙子ちゃん!?」
「メイクとウイッグつけた写真は部屋にポスターとして飾る。」
「頭おかしいんじゃないの!?」
「「「「その写真頂戴。」」」」
「なんで!?」
「さ、みんな、最後の仕上げするよー。」
俺は椅子に座らされ、顔も髪も美沙子ちゃん率いるメイク班に整えられた。
「美沙子、、、これは素材を活かさないともったいないわよね。」
「ええ、チークはできるだけ薄めのピンクとかにした方が桃姫イメージ崩さないわね。」
「桃姫イメージって何。」
「ああ、桃姫様じっとしてて!目もつぶって!」
「いや、桃姫呼び定着し過ぎだよ。俺まだ認めてないのに。」
「ほらももくん、口紅するから喋らなーい。」
俺はついに目を開けることも喋ることも禁止された。
「「「「きゃぁぁああ!!!」」」」
廊下から悲鳴が聞こえる。
「あ、やっくん終わったっぽいね。ももくん見たらびっくりするだろうなー。」
「美沙子!完成した!!」
「鏡をももくんの前に置いて!さあ、ももくん、目を開けて。目の前に映ってるのももくんだからね?びっくりするよー。」
俺はゆっくり目を開けた。
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