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「これが?ヒート?」
「・・・ああ、俺もあったよ。なーんかざわざわすんなーって思ったこと。そんで、嫁に会った瞬間に・・・バッて」
そう言って、須藤は手を勢い良く振りつつ、内側から何かが溢れる、そんなジェスチャーをしてみせた。幼馴染の言う事だけあってそれなりに説得力はあるけれど、城島はまだ冗談半分だと思う。
そして、そういえば、なんて自身の心の中で思い返した。
(運命だって気付いた時にも、あったっけ)
かずまと出会ったパーティーで感じた、あの僅かな異変。それが確信に変わったのは、かずまと暫く話してからだった。
「帰ってすぐ発情とか、俺やばくね?」
「はは、しゃーねえじゃん。それが本能ってやつだろ。番にしてやる気があんなら素直に受け入れろ」
須藤の言葉は、経験者だからか城島には重かった。
彼は2年程前に既に婚約しており、オメガ性の女性と昨年末に結婚していた。色々あったと本人は言っていたけれど、現に今は幸せだと笑っていた。
——そんな須藤を、城島は羨ましく思っていたりする。
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