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ずっと、
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(この人が、ずっと僕の支えだった)
(不思議な感覚だけれど、きっとこれは・・・)
「・・・かずま?」
城島は声をかける。はっとした様子で我に返ると、かずまは「すみません」と一言こぼし、笑顔を見せた。
「たいしさん。ぼくは」
(ぼくは、ずっと)
その言葉のお返しを、とかずまは微笑み口にした。
「たいしさんだけが、ぼくの心の支えでした。僕も、好きです。大好きです」
城島の手を取り、自身の頬に添えて言う。いつからこんな表情をするようになったのだろうと、城島は思わず目を見張った。頬を微かに赤く染めて微笑むかずまは、あまりに艶やかで、とても——。
(・・・・・・?)
ドクン。ドクン。
城島の心音が、だんだん大きくなる。鼓動を速めて、熱を灯す。
——これが何なのか、今の城島は分かる。
「かずま」
「・・・はい」
「・・・・・・抱いていいか?」
掠れたその言葉に、かずまは顔を真っ赤に染めた。そして俯きながら、こくりと頷く。
・・・ぷつり。
ゆっくりと張られていた糸が、優しく千切れた音がした。
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