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「・・・最後に、僕の結婚相手を紹介させてください」
城島の言葉に、会場がざわついた。それと同時に、ノアは目を見開き固まっていた。城島の父親はここぞとばかりにノアをステージへと引っ張っていく。
「いっ、いいですぼくは!ほんとにっ、大丈夫なのでっ!」
ノアのか弱い腕では引っ張られる力に抵抗する事は出来なかった。あっという間にステージの袖に連れて行かれると、手招きをする城島にされるがまま、中央まで辿々しく歩いていく。
心臓が耳元で鳴っているようだった。何も考えられず、城島に肩を抱かれ、自身の名前を呼ばれると余計にテンパってしまう。
「・・・ノア。大丈夫。信じろよ」
城島のその声に、ノアの震えはようやく止まった。
「——彼が、僕の妻です」
それからの城島の言葉にも、ノアは照れつつもしっかりと耳を傾けた。
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