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「……仕事したいの?」
「僕、あの、掃除とか、料理とか……家事全般できるので何かやらせて貰えないかなと…。」
両親にやらされてた頃は辛いことも多かったけど、今こうして役立つならあの時頑張って良かったと思った。
「正直、あまり動いては欲しくないんだけど……
どうしてもしたいの?」
「ちょっとでも役に立ちたいんです。」
「役に立ちたいっていう気持ちはありがたいんだよ?けど、……んー、そうだな。ちょっとまってね。」
そう言うとヒムルさんは一階の方に向かって
「セレン」と、少し大きな声を出した。
その声のほんの数秒後、さっきの男の人が現れ
「何かご用でしょうか、ヒムル国王。」と言った。
「リクが家事を手伝いたいと言っているので……
そうですね。」
ヒムルさんはこちらを向いて
「リク、朝食。作ってみる?」と一言。
もちろん答えはイエスだ
僕は必死に首をたてに動かす。
「そう、わかった。
セレン。朝食を作る際にはリクも連れていって下さい。リクのことお願いしますね。」
ほ、ほんとに作らせて貰える!!
お手伝い……役に立てるんだ!!!
「はい、かしこまりました。
ではリク様、後程またお呼びしますので
それまでお待ちください。」
「はい!」
そうして僕とヒムルさんは再度部屋に戻った。
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