アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
◇
-
ヒムルさんと色々お話ししていると、ノックの音と「ヒムル国王、リク様をお呼びに来ました。」
という声がかかって、セレン様が中に入ってきた。
様、であってるよね。
そもそもヒムルさんは、様禁止出てるだけだから
他の人はちゃんと呼ばなきゃね。
「リク、無理しちゃ駄目だからね。
気になることとか、その他もろもろ。
何かあったらセレンに声かけるといいよ。」
「はい、わかりました。」
「ではリク様、厨房の方へご案内します。」
「は、はい」
うぅ……初めての手伝いで緊張しているのもあるけど
誰かに丁寧な言葉で話されるの、なれないなぁ……。
あとで普通に話してほしいですってお願いしてみようかな?
ーーーーー厨房にて。
「ではリク様。こちらを煮込んでいてもらってよろしいでしょうか。」
「はい!」
順調に朝食は完成していて、セレン様は盛り付けをしながらも『ふぅ』と一息はいて首を回していた。
「あの……」
「はい、何でしょう」
セレンさんは手際がよく、
さっき見た盛り付けはもう完成していた。
「で、出来ればその、えっと、、、
様や、敬語を止めてくださると嬉しいのですが……。」
そう切り出しセレン様の顔を見てみれば
とても、驚いた顔をしていた。
「………………」
「あ、あのセレン様?」
「はっ、、、いえ、しかしですね。
ヒムル国王の選ばれたお方にそんな…
ッそれにリク様。私を様付けで呼ぶなんて、
それこそお止めになって下さい。」
セレン様はとても早口に慌てた様子でそう言った。
「…では、セレン様や他の方達のことは何とお呼びすればいいのでしょうか。」
「私達のことは呼び捨てが妥当でございますリク様」
「よ、呼び捨て……。」
と。
今までとは全く違う環境や会話に混乱しているところへ
「どう?リク。
そろそろ終わる頃かと思って来てみたんだけど。
、、、そんな難しそうな顔して どうしたの?」
ヒムルさん……。
国王って厨房に入ってくるものなのでしょうか……。
料理人の方達は戸惑いながらもせっせと朝食を運んでいた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 20