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そんなにキライなの?
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部屋を出てから今日の昼休みまで、一回も姿を見ない暁君。
昨日の点呼もそうだったけど、いなくていいのか?
学校の意味がないような気がする…。
ていうか、なんで僕は暁君のことを考えているんだ??
最低なヤツなのに…。
きっとそれはさっきの言葉が自分のココロの中でひかかっているから。
「きみがきらいだからだよ?」
僕は何もしてないよ?
暁君。
同じクラスなのに、授業も出ず、そんなに僕のことが嫌いなのか?
ああもう。。。わかんないよ。
そう机で悩んでいたら春が来た。
「亘大丈夫?」
「…春…僕もうダメだよ…」
「暁君かい?」
「…うん。昨日喘息が起こってて僕じゃどうしようもなかったから昴先輩に助けてもらったのに、余計なこととか言うんだよ?挙句の果てに僕のことキライって言って…イヤなら出て行けばいいとか言うんだよ??どうして僕が追い出されなきゃいけないんだよ!ヒトの睡眠邪魔したのに…」
春は僕の言葉に驚いていた。
「…晃、暁君と会話をしたのかい?」
「会話っていうか、いい合いだよ…」
「…珍しいね、あの暁君がヒトと喋るなんて」
「…?どういう意味?」
「多分、晃なら…大丈夫、そのままそこにいたら、きっと暁君も…」
何のことを言っているの全然解らなかったけど、とりあえず、暁君はあまりヒトと話さないらしい。
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