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今更…
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それから、
僕と暁君は、寮では一切話すことはなくなった。
僕はすごく嫌だった。
裏切られた感満載で…
信じていた。
暁君を…
暁君くんなら、信じれるかもって…
先輩みたいに捨てられないって思ってた。
けれど、
そんな思いは儚く散った。
やっぱりそうか…
と同時に先輩から聞かされた事実に僕はどうしたらいいかわからなくて…
返事は未だにしていない。
ただ、先輩に対して罪悪感しか残らなくて…
「…なんで…」
ぽつりと零した言葉はすうっと部屋に消えていった。
同時に涙が溢れた。
なんで僕が泣くんだよ…
裏切ったのは…暁君じゃないか…
でも、多分事の発端は僕のあの発言だ。
『僕は君のこと好きじゃない』
怖いから、
ああやって言ってしまった。
自業自得だ。
きっと今更謝っても、
仕方ない。
なんで僕はこうなんだろう…
先輩のことがあって
心はぐしゃぐしゃだ。
いつもなら、
暁君が心配して話しかけてくれる。
けれど、
今は違う。
話すことはなくなってる。
辛い。
謝らないと…
許してもらえないかもしれない…
でも、
謝らないと…
ダメだよね…
その前に先輩に今の僕の気持ち、
言わないと。
今更気づいた。
心から
僕は暁君が好きだ。
僕は先輩の部屋へと行った。
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