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「冷た…っ!!」
我妻は肩を震わせると、素早くYシャツの裾を引っ張り上げ、部下に見せつけて怒鳴る。
「おら、どうしてくれるんだ!!お前のせいで、ビールが袖ン中まで入ってきただろ!!」
落合は即座に、上司の濡れた腕を掴むと…強く引っ張って自らの顔に近づけた。
「お…、おい!!」
目を白黒させている年上の男を気にもかけず、落合はピチャリと舌をつけてそのまま、彼の白い肌に広がったビールの雫をじっくりと舐め上げていく。我妻は年下の男が奉仕する姿に、目が釘付けにされる。
「…ば、か…っ!!何やって…。」
年下の男の熱にうかされた瞳が、我妻に向けられる。
「…責任、とらせて下さい。」
我妻は、激しく空いた手を振って憤る。
「お前な!!そう大の男が、ホイホイ『責任とる』なんて口癖みたいに言うなよ!!最悪、犯罪に巻き込まれるぞ!!」
くつくつと小さく笑ってから、落合は再び緩々と腕に舌を這わせる。
「大丈夫ですよ。…先輩の前でしか、言いませんから。」
「笑い事じゃないし、そういう問題でもない…っん!!おっ、落合、いい加減にしろって!!」
頬をほんのりと赤く染め始めた我妻の手を、年下の男は後生大事そうに両手で抱え、舌で慰めるように舐めていく…。
「…先輩が、赤沢と何を喋ったか、教えてくれたら手を離してあげますよ??」
「んんぅ…。いっ、意地悪だぞ!!ってか、お前、もしかして最初からそのつもりで…!?」
落合は素早く年上の男の背後に回ると、相手をぐっと抱き竦め耳元で、低く囁く。
「今更ですね、先輩。先輩も言っていたじゃないですか。『ハニトラ』って。」
途端に、我妻は涙目になって年下の男を見つめる。
「…いっ、いや!!ひっ…、人いるし。店だぞ、ここ!!お前、正気か!?」
「個室だし、誰も気づきゃしませんよ。」
「そういう問題じゃ…っぁ!!」
年下の男は攻めに徹する。我妻の耳をじっくりと舐め、噛み、息を吹きかけて悦楽へと甘く誘う。男の手がベルトのバックルにかかり、初めて我妻は目を剥いた。かちゃかちゃ、という耳障りな金属音に我妻は大仰に顔を顰める。
「…ほ、本気でやめろ。だ、第一、そんなに気になるなら俺じゃなくて赤沢に訊け。」
「ダメです。アイツ、俺には口硬いし。俺だって、こういう強引な脅迫は好みじゃないんです。先輩からの好意を確認した今、気持ちを利用するみたいな真似したくないし。」
でも、と落合は年上の男の肩口に目元を埋める。
「…あなたは、赤沢とキスしていた。あんな場面を見せ付けられたら、男として黙っていられない。」
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