アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
クラスメイト3
-
幸村「すまないな織田川…」
信吉「別に構わない」
平太「それにしても…」
再び近づいてきた藤山がすんっと鼻を鳴らす。
その瞬間背中に嫌な汗がつたったきがした。
平太「相変わらずいい匂いがするよな~」
信吉「…離れろ変態」
平太「変態って…」
「HR始めるぞ~席付け~…あとそこで織田川にセクハラしてる奴も離れろよ~」
前の扉から教室内へと入り教卓にたった男が藤山のセクハラ行為に注意してくれる。
平太「せっ,セクハラって!!そんなことしてないっつーの!!ひでぇーよこのがむしん!!」
「おまっ…その名前で呼ぶんじゃねぇ!!若かった時はそうだったが年取ってからそんな我武者羅じゃねぇよ!!」
がむしん…そう呼ばれた男。
このクラスの担任で古文担当。
元は新撰組二番隊隊長を務めた男。
永倉新八。生花後の名は永宮新郎 ナガミヤシンロ。
ちなみに当時の呼び名が我武者羅と新八を合わせて"がむしん"だったため今も生徒にはよくがむしんと呼ばれている。
どんまいとしか言い様がないな。
新郎「はぁ…もういい。さっさとHR始めさせろ阿呆」
無事?かは分からないがHRがやっと始まった。
視線を外へと向ける。
まだ桜が風によって舞っている。
この学園にはまだまだ多くの生花が存在する。
教師だろうが生徒だろうが…。
そして密かに噂になっていることがある。
織田信長は生花を果たしているはずなのに何故姿を表さないのか…誰なのか…。
もちろん俺は自分から言うつもりは無い。
眠る度に思い出す。
赤く染った自身の手,目的のために殺した者の顔。臭い,触感,音,呻き声,叫び声,縋る表情…。
本能寺の真実。
信長は…俺はあの時そこで自害したことになっている。
けれど真実は違う。
あくまで自害したというのは創った話だ。
前世での約束も経験も…。
繰り返さぬように…実力主義で傲慢な織田信長はもう居ないんだ。
皆が憧れた信長は俺がこの手で"殺した"のだから…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 37