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「いらっしゃいませー」
顔に貼り付けた営業スマイルでピークを乗りこえる。
いつもは家族連れが多いが、今日に限って何故か大学生の集団が入っていた。
ザワつく店内の中忙しく歩き回る。
チリン、とまた入店を知らせるベルがなり、足を入口に向ける。
「いらっしゃいませ、何名様でしょう…」
不自然に途切れた言葉は仕方がない。
入口に立っていたのは、強く会いたいと思っていた、あの綺麗な人だった。
「あれ?君って、この間の…?」
再び止まる俺の時間。
心臓がうるさく動き出す。
(俺、この人の事好きなんだ)
その結論は、自分の中で疑問もなく受け入れられた。
(そっか、一目惚れってこういう事か)
バイト中という事も忘れ、呆然と立ち尽くした。
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