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あれから美香とは話をした。
美香の気持ちも言いたいことも理解出来た。
もし今の僕と同じ状況に美香が立っていれば、どうにかしてあげたいと僕も思うだろう。
美香も真剣に僕の事を考えてくれている、そんな人が1人でも身近にいてくれるだけでありがたい話だ。
自宅に戻りシャワー浴びた。
今日の事もあり凄く疲れた気がする。
携帯電話を見ると、メッセージアプリに通知が来ていた。
開いてみると今日連絡先を交換したばかりの佐藤くんからメッセージが届いていた。
『こんにちわ!純平です。
今日はありがとうございました!』
シンプルな文面だが、あの純粋で真っ直ぐな笑顔が浮かぶ。
思わず頬んでしまった。
『こんにちわ。
こちらこそありがとうございました』
素っ気ない文になってしまったが、僕はメールが苦手だ。
しょうがない。
仲良くなって欲しいと、真っ直ぐな瞳で言われたとき素直に子のこと仲良くなりたいっておもった。
美香の言う通り僕は人と距離を取るタイプだから珍しい感情に自分でも驚いた。
自分にはない、真っ直ぐな素直さ。
こうなりたいって本当は思っていた。
気づいたら佐藤くんと連絡先を交換していた。
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