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僕はもう疲れきっていていつの間にか寝ていた。
ふと身体が綺麗になってることに気づく。
誰がやったんだろうか…
ぼーっとしてると机の上にメモ用紙が置いてあった。
そこには『お前が寝てる間に綺麗にしてやった。
これで1つ貸しな』と書いてあった。
名前は書かれてなかったけど筆跡と口調でひな兄だと分かる。
ひな兄の意外な行動に僕は困惑するしかなかった。
放っとけばいいのに…
僕は運ばれた朝食を食べ終わった後本を読んだ。
まさか犯人があの人だったとは…。
キタヤが書いた本が面白くてまた本棚からキタヤの本を取る。
次はどんな話だろうか…
ウキウキしながら本を開いた瞬間扉が開いた。
ひな兄だった。
「また本読んでる。それよりメモ見た?」
「…うん。」
「ならいいや。
なぁ今度さー、俺の相手もしろよ。」
「え」
「嫌なのか?ちさ兄とはヤッたのに?
つか貸しがあるよな?」
それを言われると何も言えなくなる…
「返事は?YES?NO?」
「…YES。」
んじゃ決まりだとひな兄はニヤリとした。
そして部屋を出て行ったけど僕はこのまま本に集中する気力なんてなかった。
ため息が止まらない…。
でもひな兄と1回ヤったらもう終わり。
それでもう終わり。
我慢しよう。
そう思い込まなきゃ直ぐに涙が零れてしまいそうで僕は唇を噛み締めた。
でも頭がスッキリしてきてきてあることに気づく。
ひな兄から時計を貰う代わりに見返りとしてちさ兄が来た。
そしてもう僕は何も頼んでないからちさ兄は来ないんじゃないか、と。
だんだんと真っ暗になっていく僕の世界から一筋の光が見えた気がした。
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