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やるからには
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「………なるほど。
南ちゃん、その陽向って人に会った時になんか言われたんじゃない?晴の家を出なくちゃいけないこととか。」
有り得る
確か俺の目の前で陽向が南に何かヒソヒソ話していたのを思い出す。
きっとそれだ。
「でもどうすんの?」
「俺に考えがある」
「へぇ、危ないことはやめてね?
あと俺にも何かできることがあればなんでも言って!」
分かってる
大丈夫、そんな危ないことじゃない
ちょっとだけあの藍川家を刺激するだけだ。
ならまずは、だ。
「その手紙に書いてある連絡先にはいろいろ準備が終わったあとすぐに電話する。
南が危険な状態かもしれないから最速で。」
多分この連絡先は南の家の電話番号だろう。
警察に相談することは出来ない。
死んだはずの人がいないと言ったら俺が可笑しい人だ。
そして俺も動きづらくなる。
やるからには徹底的にやる。
待ってろよ、南
あと少しの辛抱だ
「奏斗は南がどこかで目撃されてないか調べてくれ。できるか?」
「もっちろーん。俺をなめないでよ〜
夜の仕事やってるヤツらとかに聞いてみる〜」
奏斗はさっそくいろんなやつに電話をかけていた。
交友関係が広い奏斗に頼んで正解だった。
奏斗はなにかメモをしてるしきっと手がかりがあったのかもしれない。
俺も急がないと…
俺は久々に、あそこに電話をかけたのだった。
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