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「ねぇ、グガあそこにアイス屋台があるよ!僕が奢ってあげるから行こう!」
僕の答えなんか聞く気がないジミニヒョンはアイス屋台の方へと走り出した。
「ヒョンッ!危ないですから先に行かないでくださいっ」
先を走るヒョンに僕は小走りでついて行く。
いつ来るか分からない殺害予告に僕は気が気じゃないんだ。
ヒョンは僕の大事なグループのメンバーであり、兄であり、そして……僕がずっと片思いしている相手なのだから。
僕よりも先に旅立たれたら生きていけない。
ヒョンがアイスを購入している間、周りを警戒して見渡してみたけど怪しい人は見つからなかった。
警戒を解いてヒョンが奢ってくれたアイスを片手に浜辺を僕らは散歩した。
他愛のない会話を交わしながら笑いあって完全に油断していた。
油断大敵って言うのはこの事なんだ。
ゆっくりと近づいてくる明らかにおかしい人が僕の目に留まって「ヒョン」と小さな声でヒョンに囁いた。
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