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暗殺者日記③ zmsp
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小説家の気分になったように。日記と言い難い文章を今日も書いている。
sp「ゾムさん…?」
ショッピさんが俺の部屋に入ってきた。
zm「どうしたんですか?」
俺は日記を机の中にしまい、へらっと笑った。別にやましいことは…まぁ今までの暗殺記録全部乗ってるからなぁ…やましいことありますね、はい。
sp「いえ…仕事のことでちょっと相談が…」
zm「あぁ、そうですか。すぐ行くんで」
ショッピさんは少し怪訝そうに部屋を出ていった。
ノック…された?されてないよな…?いやいや、俺が気づかなかっただけよな。
俺は机の引き出しに鍵をかけ、部屋を出た。
俺は今、ボディーガードだ。暗殺者はもう辞めたんだ。
こつこつと廊下に足音が響く。
その音に同化して、走馬灯のように、今までに殺した人間の声が聞こえたような気がした。
zm「…」
そう簡単に足を洗えるもんじゃねぇよな…
俺は何気なく、あいつのことを思い出した。
何度も、あいつは暗殺者を辞めたいと言った。それでも俺に暗殺の技術を注ぎ込んだ。
あいつも、俺も報われていい存在ではなかった。
そうだ。だから俺はあいつを殺した。
人を殺しといて自分を正当化するような偽善者を。
俺とあいつで何が違うんだ?
あいつが俺に殺されたなら。
俺は誰に殺されるのだろう。
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