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Episode 39
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「……なるほど、悩んでいるんですね」
隣に立った如月へ、悩みをつらつらと話す。
カウンセラーではないのに、如月は話を聞くのが上手かった。
生来持って生まれたものなのだろう。
「1つ、良い方法があります」
「何ですか?」
如月は屈み、椅子に座る浅葱に目線を合わせる。耳元に向け、囁いた。
「幼馴染の織部さんを、利用するんですよ」
「……は?」
にこりと微笑む如月を見る。
「貴方の手を汚さずに、鴇さんを終わらせて差し上げることが出来ます」
人畜無害、虫も殺せない顔をして、如月は言い放つ。
浅葱は驚きを隠せない。
自分が知る彼は、こんなことを言わない。
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