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重ならない想い
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「…ん…ッ…」
タケルは高支那の身体を引き離そうと藻掻くが、逃れられない。
羞恥と憤りと苦痛に、タケルの思考は混乱し始めていた。
それを近くで見ていた男子生徒が見兼ねて止めに入る。
「た、高支那、何やってんだよ…」
男子生徒に手をかけられ、やっとタケルを解放した高支那だったが、止めに入った男子生徒は高支那におもいっきり振り払われ、机を薙ぎ倒し床に叩きつけられる。
タケルは一連の不可解な高支那の言動に怒りを募らせ、椅子を蹴り飛ばすように立ち上がると憎しみにも似た感情をそのまま高支那にぶつけた。
「てめぇ…何のつもりだっ!!!」
もちろん、高支那は何も答えない。ただ黙ってタケルを…
タケルだけを見つめた。
しかしそれも束の間。高支那はあっさりと視線を外すと、そのままタケルに背を向け、まるで何事もなかったように教室を出て行こうとする。
その背に向かってタケルは叫んだ。
「待てよ!高支那っ!!!」
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