アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
サディスティック
-
タケルはやはり高支那の胸に飛び込むことは出来なかった。高支那に溺れることは出来ないのだ。
高支那に唇を奪われたのも、イかされたのも、全部自分の弱さにあると強引に判断したタケルは、迷わずまた一歩後退った。
だが、それを高支那がいつまでも許すはずもなく、175はあるタケルの身体を、それ以上に体格のある高支那が、狭い資料室の壁へと押さえ付けた。
両腕を張り付けにされ、もがくタケルを見下ろしながら、
「抵抗してみせろ」
高支那はあくまで冷めた言葉を落とす。
タケルはそんな高支那を睨み上げることしか出来なかった。
いや、抵抗しようと思えば出来るはずなのだ。
暴れれば高支那の手を振りほどくことが出来るかもしれない。足を蹴り上げれば高支那の不意をつくことも出来るかもしれない。
なのに――
ここにきて、タケルは自分の気持ちの揺れ動きに動揺し始めるのだった。
そしてそれが、高支那の表情にあることにふと気づく――。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
38 / 220