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孤高の君主
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そしてタケルはスウ…と意識をなくしたのだった。
その頬には一筋の涙が伝っていた。
高支那はそんなタケルをしばらく見つめたのち、眠りに落ちたタケルの唇に自分のそれを重ねる。
最初軽く重ねたそれは、徐々に荒々しいものになり、更にタケルの耳朶、顎、首筋、鎖骨、胸へと落ちていき、手はタケルの下半身のものをやんわりと掴んだ。
そして、その手が後ろの秘部へと滑り込もうとした時、不意に高支那の手が止まる。
高支那はタケルの涙に濡れた顔を一瞬見つめると、苦しそうに眉根を寄せた。
次の瞬間、何を思ったか、高支那はいきなりタケルの身体を起こし自分の胸に強く抱きしめたのだった。
「お前はどこまでストイックなんだ…」
狂おしいほどに低くそう呟くと、更に強くタケルを抱きしめる。
それはまるで、タケルが永遠に手に入らない孤高の君主ででもあるかのように――
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