アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
静かな夜 光太郎編
-
どうしよう、寝れない!
ラグの上で寝たのがいけなかった。
目がぎんぎんに覚めて、寝れる気がしない。
隣で大輔さんは、すでに寝息をたてている。
1時間経過。
2時間経過!
ずっと起きてたら、お腹も空いてきた。
こっそり起きだして冷蔵庫を開けてみた。
ウゥッ!
お茶とお水とコーヒーしか入ってない!!
仕方なくお茶をマグカップに移してレンジで温めた。
頭に思い浮かぶのは食べ物のこと。
ハンバーガー食べたい。
スパゲッティ食べたい。
ピラフも美味しそう。
ああ!お寿司!!
食べたいよぉ。
食べたいよぉ。
そんなことを思いながら、大輔さんに抱きついてみた。
ほかほかと温かい体温で、ようやく眠くなってきた。
安心する・・・。
そうして深い眠りに落ちていった。
※ ※ ※
ゆさゆさと体が揺れる・・・
「おい、起きろッ!」
んー・・・眠い・・・。
「光太郎ッ!」
と、鋭い痛みが脳天を走った。
「デデデッ!痛いッ!」
耳を引っ張る犯人は、大輔さん。
「もげる!もげるッ!」
「起きたか、ねぼすけ。」
ようやく離してくれた大輔さんに恨みがましい目線を向けると、機嫌よく頭を撫でられた。
「ほら、寿司食いにいくぞ!」
「お寿司?!」
時間を見ると、朝の5時半。
意味がわからずに首を傾げる。
「24時間空いてるところに行くから、ほら、準備しろ。食いたいんだろ?」
大輔さんて、凄く不思議。
なんで俺がお寿司を食べたいって知ってるんだろ。
ふふ、通じ合ってるのかな?
「ほら、5分で準備しろ。今日も学校だろ?」
「うん!」
うわ、すごーくすごーく幸せっ!
「大輔さん!ありがとうッ!」
「どういたしまして。」
そんなわけで、朝からいっぱいお寿司を食べた俺でした。
「鉄火が好きなんだろ?」
「うん!」
すごい!なんでも知ってる!
大輔さんて、神さまみたいだ!
光太郎のきらきらの目を向けられる山下だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
63 / 872