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友人の苦悩 小夜編
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やっぱり光太郎くんはちょっと独特。
個性的と言えばいいのか、なんというか。
素直でまっすぐで一生懸命。
だけどちょっとズレてしまう。
ほら。
『お兄ちゃん、俺ね、オイルマッサージって危ないって分かったんだ。』
どういうこと?
『あんなに気持ち良かったら、忍耐力が足りなくなるよね?』
「うーん、どういうことかな?」
たまに意味がわからないことを言ってくる。
でも、一生懸命教えてくれようとはしてくれるのだ。
『オトナじゃないと対処できないよね。』
なにが?
『だからね、大輔さんに予約したの。』
うぅーん。
「そう。よかったね?」
『うん!』
ちょっと匙を投げた。
『お兄ちゃんも気をつけてね?』
「わかった。気をつけるね?」
なにを気をつけたほうがいいのかが分からないけど。
ま、いいや。
恋人との時間が取れないと嘆く訳じゃない。
しっかり会う予定でいるみたいだし。
うん、よしよし。
「じゃあ、彼氏さんと仲良くね?」
『うん!』
電話を切ったあとしばらく考えてみたけどよくわからない。
また今度考えよう。
次考えるときは、また次の悩みが発生するわけで。
光太郎くんて、独特。
そんな風に思いながら、キャベツを刻む小夜だった。
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