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ここは……
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細い小道を歩くこと3分くらい。
どんどん植物が増えていき、視界が悪くなってきました。
だんだん不安になってくると、急に視界に光が
パッと入ってきました。
こっ、ここはっ………!!
そこにはなんとも幻想的な風景が広がっていました。
周りはたくさんの植物に囲まれていて、中央に少し古びた、けれどきちんと水が流れている噴水がありました。噴水の周りをこれまた古びたベンチが囲んでいて、おとぎの国に迷い込んだようでした。
ここは、一体なんなのでしょう…
僕は引き込まれるようにどんどん奥へと足を進めました。
そして、噴水の向こう側に何かあることに気づきました。
これは…温室……?
そこには、ガラス作りの温室がひっそりと建っていました。
僕は吸い込まれるようにそっと温室の扉を押しました。
そこにも一瞬息が止まってしまうほどの風景が広がっていたのです。
決して広くはないけれど、様々な植物たちが身を寄せ合い、綺麗に育てられていました。
そしてそれをながめられるように、ベンチも配置されてありました。
僕はもっとよくみてみようと、お花が植えられている花壇の前にしゃがみこみ、水滴でキラキラとしているお花さんたちにそっと話しかけました。
僕「こんにちは…ここはいいところですね…」
僕はこの空間に誰もいないことをいいことに、
お花さんたちとお話をしました。
僕はお花にも心があると思っています。
傷つけられると悲しいし、愛をくれるとキラキラと心が躍る。
お花さんも僕も一緒です。
僕はお花さんに向かってしゃがんでいたため、
入り口に他の人が来たことに気づきませんでした。
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