アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
やばい。
-
僕「………ひっ…」
どっ、どうしようっ!!
僕は救世主様の顔を見た瞬間、
あの電車での出来事が頭の中に流れてきました。
カァッっと顔に熱が集まるのがわかります。
僕は思わず、一歩後ろに下がってしまいました。
ジャリっ……
あっ……音たっちゃった…………。
救世主様「……っん……」
救世主様はどうやら眠りが深い方ではなかったようです。
徐々に顔が挙げられていくのが、僕には随分ゆっくりに見えました。
そして、少しホリのある彫刻のような瞳が開けられるのを、僕は何もできず、ただじっと見つめていました。
救世主様「…………ん?」
そして、遂にパチっと僕と目があってしまいました。
……………………。
救世主様「………君は…………!?」
数秒見つめあったままお互い固まっていると、
救世主様が急に目を見開き、一言呟きました。
僕「…っわ…」
そして、目にも留まらぬ速さで僕は二の腕を掴まれ、ぐっと救世主様に引き寄せられてしまいました。
なんだかすごく、デジャヴな予感がします。。
救世主様「……やっと、見つけた。」
救世主様はベンチに座っていて、僕は立っていたため、僕のお腹の位置に救世主様の頭が来る形になりました。
救世主様「……ねぇ、お願い。名前を教えて。」
何やら救世主様は、悲痛そうにそう言うと、僕のお腹に頭をグリグリと擦り付け始めました。
……わ。王子様みたいな容姿の人がこういうことするとすごく可愛らしく感じるんだなぁ。
これが母性本能………。
なんて、軽いパニックに陥っていた僕は、こんな場違いなことを考えていました。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 107