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救世主様「…………ねぇ。」
軽くポケーッとしていた僕は救世主様の声で
元の世界に戻ってきました。
僕「あっ、は、はいっ!何でしょうかっ」
救世主様「………名前。」
僕「………あ、名前……、えっと…、星野春と申します……。」
救世主様「…………はる。」
ポツリ。と救世主様がこぼしました。
そうしたら、僕の中で何とも言えない感情が湧き上がってきました。ドキドキするような…嬉しいような………
僕はこの前の失態を急に思い出しました。
僕「えっと……この前は本当にありがとうございました。あと………突き飛ばしちゃってごめんなさい……。」
救世主様「んー?全然いいよ。……また会えたから。」
救世主様はそういうと、僕をさらにギュッと抱きしめて、グリグリと頭を押し付けてきます。
すると、急にパッと抱きしめている力はそのままに、顔を上げてきました。
救世主様「そのかわり、春って呼ばせて?」
綺麗な顔で見つめられて断れる人がいるのでしょうか。僕には無理です…!!
僕「…はぅっ……よっよろこんでっ!」
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僕「えっと……先輩…?のお名前を聞いてもよろしいでしょうか……。」
そういえば、救世主様のお名前を聞くのを忘れていました。
そもそも先輩なのかもわかりません……
救世主様「ん。ごめん、忘れてた。」
萩野「俺は2年の萩野 犀夜(はぎの せいや)。好きなように呼んで。」
僕「じ、じゃあ、萩野先輩で…」
萩野「………まぁ、今はいっか。」
どうやら救世主様はやはり先輩だったようです。
そして少し落ち着いたら、やっと今の状況を理解しました。
ぼ、ぼ、僕っ……ず、ずっと先輩にだ、抱かれて………!////
座っている先輩にずっと抱きつかれたまま会話をしていたことに、今気づいたのです。
一度意識してしまったらボボボっと顔に熱が集まります。
僕「せっ、せんぱいっ!かっ、からだっ。くっついて……!」
萩野「……ん?あぁ。……嫌だ?」
僕「ちっ、ちがっ。やじゃなくてっ……。………はずかしぃ……////」
本当に萩野先輩に抱きつかれているのは全然嫌ではなくてっ、むしろ嬉しっ………
ぼ、僕なんだかどんどん変態さんになっていってしまっている気がします……
萩野先輩がかっこよすぎるからっ……うぅ……
先輩の反応が無くて、不思議に思い、僕は先輩を見ました。
僕「……萩野先輩……?」
萩野「…………ぁーーーーーー」
萩野先輩は僕のお腹に頭をまた押し付け、グリグリと唸っていました。
僕「……先輩?大丈夫ですかっ…?」
萩野「………むり。ほんとむり。タチ悪い………むり。」
ボソボソと何かをつぶやいていますが、
僕には聞こえませんでした。
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