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期限
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時が過ぎるのは早いもので……
僕はテストをこなしながら、なんとか学校生活を送っていました。
そして午前の授業の終わり頃、僕はあることに気づいたのです。
そう、もう少しで夏休みになってしまうことに…………
僕の高校は3学期制のため、あと1回の期末試験を迎えたら、そのままテスト返しの日々、そしてもう夏休み突入になってしまうのです…。
夏休みになったら、園芸部の活動はたまにあります。ですが、園芸部ではない萩野先輩が温室に来ることは多分ないのです………。
つまり、僕は夏休みになるまでに告白しなければならないのではないかと、非常に焦っています。
そしてお昼休み、僕は透くんにヘルプを求めていました。
僕「と、透くん……。ど、どうしよう時間がないよっ……!」
高橋「え、……?いや、ちょっと落ち着け、?」
僕「このままだと夏休み入っちゃうよね……?その前に、こ、ここ、告白しなきゃ……」
高橋「……ん?……あーーー、うーーん…」
僕が言うと、高橋くんは腕を組み悩む仕草をしました。
高橋「その話ねぇ………」
高橋「……そんな急がなくてもいい気もするけどねぇ……、でも相手は先輩だから会えるとも限らないし……うーん…」
僕「そ、そうなの………、会えないと思うから……気持ち伝えて、その後時間あったほうがいいかなって……」
高橋「あー、夏休みたくさん遊びたいもんな!……デートとかね」
僕「……っ!?で、でーと!?……ち、違うよ透くん……っ、フラれちゃうから、気持ちの整理できるほうがいいってこと………」
高橋「…………星野は振られる前提なんだった……」
………むぅ、前提なんじゃなくて、絶対だもん…
だから、少しでも顔を合わせない時間がその後長いほうが気持ち落ち着けられるって思って……
高橋「うーーん……、まあ、しょうがないか。告白するならやっぱ修了式の日かなぁ」
僕「そ、そうだよね。やっぱり修了式がいいよね……」
僕「…………う、うん。頑張る……!」
高橋「おう、俺は応援してるからな!」
こうして、僕が告白する日が遂に決まりました。
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僕「広瀬先輩こんにちは」
広瀬「はい、こんにちは」
そしてその日の放課後、僕はこのことを広瀬先輩に伝えました。
僕「あの、僕。……修了式に萩野先輩に頑張って気持ち伝えようと思います……!」
広瀬「………春くん。遂に決めたんだね」
僕「はい」
広瀬「春くんならきっと伝えられるよ。頑張ってね、…………あ、それと、告白するならここ使っていいよ」
僕「え、本当ですか……っ!ありがとうございます!」
僕は告白するなら是非ここがいいと思っていたのです……。
この温室は萩野先輩との思い出がたくさん詰まっているから………
広瀬「あと、これもどうぞ」
広瀬先輩は応援の言葉とともに飴を1つくれました。
僕「ありがとうございます……、僕頑張ります!」
その飴を大事に受け取り、僕は勇気をいっぱいもらいました。
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