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音
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ドーーーン
と、一発目の大きな花火が上がった途端、僕の鼓膜を通り、体全体に振動が伝わりました。
僕「………きゃぅ………っーーんぁあ……っ!」
花火の打ち上げる音が僕を通じて地面全体に伝わった時、僕の身体はビクビクビクビクっと波打ちました。
…………や、やっぱり………、っ、花火の振動だめ……ぇ……っ
僕と口を合わせていた萩野先輩も異変に気付き、顔を離しました。
萩野「……………はる………?」
僕「……ん、は…っ、せんぱい…っ、花火のおっきいやつだめ……ぇっ、耳がビリビリってきて………、身体おかしくなっちゃ……………っ」
僕は息も絶え絶えになりながら、萩野先輩に助けを求めました。
今も小さな花火がパラパラと舞っています。
小さな花火では全身に電流が走るような感覚は無いものの、いつもより敏感になってしまった耳にはそれさえも刺激になってしまいました。
僕「………ん…っ、ゃ……、助けて…、せんぱ…っ…助けて……」
僕は震えながら萩野先輩を見上げると、萩野先輩はじっと固まったまま動かないでいました。
僕は助けて欲しくて、萩野先輩の両腕に縋りました。
すると、また一段と大きな花火が上がったのです。
……………ドーーーン………
僕「……きゃあぅ………っ、ん、んっーー……!」
僕は背中を反らせながら達してしまいました。
僕は恥ずかしくて苦しくて、涙をポロポロとこぼしました。
突然、さっきまで固まっていた萩野先輩が動き出したかと思うと、僕の耳を両手でギュッと抑えてきました。
萩野先輩が僕のおでこに額をくっつけ、僕の視界には萩野先輩しか見えなくなりました。
その瞬間、さっきまで体に響いていたのが嘘のように何も聞こえなくなったのです。
僕「………ぁ…………う………」
萩野「……………」
僕「………ご、ごめんなさい……」
僕はそのまま呟くように醜態を見せてしまったのを謝りました。
萩野「…………ムカつく……」
僕「……へ…」
おでこ同士をくっつけたまま、萩野先輩がいつもより鋭い目で僕を見つめながら言います。
萩野「……嫉妬した……。花火相手だってわかってるけど、春をこんな状態にしたのが許せない…………」
僕「…………ぅ……?」
萩野「………お願い……春、……俺だけにして…………、誰にもそんな顔見せないで………」
もう僕の耳には、萩野先輩の声しか届いていませんでした。
さっきまで鋭かった視線も、今では捨てられた子犬のようになっています。
僕はぽやーっと萩野先輩に見惚れました。
萩野「……この口も…」
僕「んっ……」
そう言い、萩野先輩は僕の唇に軽いキスを落としました。
萩野「この目も…」
僕「ぁぅ……」
瞼にもキスを落とします。
萩野「この耳も…………………」
僕「……ひゃ、っ…」
最後には耳たぶをパクッと食べられてしまいました。
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