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放課後
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僕はその日の放課後、温室に顔を出しました。
僕「こんにちはっ、広瀬先輩っ」
僕は早く広瀬先輩にも報告をしたくて、入り口から広瀬先輩がいることを確認するとテテテと小走りに駆け寄りました。
広瀬「わぁ、春くん久しぶり。」
僕「はいっ、あの、あのっ」
僕は勢いだけで来てしまったことに今更気づいて、しどろもどろになってしまいました。
広瀬「ふふっ、落ち着いて。……………その様子だと、上手くいったみたいだね……」
僕「……!!そ、そうなんです………っ」
なぜわかったのでしょうか、広瀬先輩は馴染みのある優しい微笑みを浮かべるだけでした。
僕「あの…っ、告白したら、は、萩野先輩も…、す、好きって言ってくれて………っ」
広瀬「うん、良かったねぇ」
広瀬先輩は対して驚いた様子もなく、僕の頭をなでなでしてきました。
僕「………えっ、驚かないんですか………?」
広瀬「……えーーとね……、なんかわかってたかも………?」
僕「………えっ、わかってたって………」
広瀬「うーーーん、確証はなかったんだけど、萩野の様子見てると、春くんのこと好きなのかなって」
そう言って、萩野先輩は困ったように笑い頬を指で掻きました。
僕「…………へっ…………へ……っ!///」
広瀬「あいつ、春くんと他の人との対応全然違うから。」
僕「……ぇ……、う、うそ……///」
予期していなかった嬉しい言葉に、僕は赤面してしまいました。
広瀬「だから、春くんは自信を持って萩野に愛されてるって思っていいと思うよ」
広瀬先輩はニコリと笑いました。
僕「あ、……愛されてる…………っ」
………そ、そうなのかな……っ、僕……、そう思ってもいいのかなぁ………っ
僕は嬉しくて嬉しくて、きゃーっと赤い顔を手で覆い隠しました。
広瀬「それより、付き合ったのにまだ萩野先輩って呼んでるの………?」
僕「………………へっ、…………そ、それって、、な、名前で呼ばないのかって、こと、でしょうか……………っ」
広瀬「うん。……だってねぇ?春くんは萩野の特別でしょう……?…………うちの学年だと萩野って結構人気だから馴れ馴れしい女子とかに先越されちゃうかもよ………?」
僕「…………えっ………、」
その時思い浮かんだのは、あの僕を見に来た女の先輩でした。
…………先、越されちゃう…………
広瀬「まだ萩野は近寄りがたいイメージあるから名前呼んでる人はいないと思うけど………、」
僕「……………ぅーーー………」
…………名前………、確か……、萩野先輩の名前って、犀夜…………
…………せい、や先輩……っ?………それとも、もっと頑張って、、犀夜さん……………とか……?
…………うぅ………っ、よ、呼べないよぉ………っ
………だって、だって……、萩野先輩の顔見てちゃんと呼べる自信ない………っ
………あんなに綺麗な顔なんだもん………
広瀬「(あらあら、悩ませちゃったかな……)」
僕はしばらく頭の中で「せいや」という言葉がぐるぐる回り、思わず顔を赤面させてしまいました。
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