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萩野「………へぇ、じゃあ春のところは和風喫茶やることになったんだ」
僕「はいっ」
僕たちはお付き合いをしてから予定が合えば一緒に帰るようになりました。
僕「はぎの……じゃなくて、犀夜さん……のクラスは何をするんですか?」
それと、僕の名前呼びも決定事項となりました。
まだあまり慣れていないのでどうしても間違えてしまいます……。
間違えるたびに犀夜さんがニッコリとなんか……、圧…を、かけてくるので………
萩野「えっとね、お化け屋敷だよ」
僕「そ、そうなんですね」
萩野「賞とかはあんまり獲りにくいんだけど、うちのクラスの人はやりたいことをやろうってなって」
僕「…へぇ、いいですね……」
萩野「………春なんか浮かない顔だけど、もしかして……おばけ苦手………?」
ビクっ……!!!!
僕は犀夜さんからおばけという単語を聞いた時から、苦手意識が出てきてしまっていたのです。
それを犀夜さんに言い当てられ、僕は思いっきり肩をビクッとさせてしまいました。
萩野「……へぇ、いいこと聞いた」
犀夜さんが、たまに見せるニヤッとした笑みを浮かべました。
……………キュンッ…
それを見たら、僕のお腹の奥がキュンッとなりました。
前にもなったことがあるこの現象に、僕はお腹をさすりながら首を傾げました。
……………お腹キュンキュンする………なんだろこれ………
萩野「……文化祭は一緒に回ろうね」
僕「……ぇ……ぁ、はいっ………!」
首を傾げていた僕に思わぬ嬉しい言葉が飛んできました。
僕はお腹の疼きを一瞬で忘れ、そのあとも幸せな気持ちで犀夜さんと一緒に電車に乗り込みました。
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