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◯年◯組アトラクションやってまーすっ、や、唐揚げいかがですかーー!!など、廊下にいろいろな声が響き渡っています。
いよいよ文化祭が始まりました。
今日は2日あるうちの1日目。
つまり校内公開の日です。
明日は校外公開のため、ゆっくり犀夜さんと回れるのは今日しかありません。
ちゃんとクラスメイトにも今日一日あまり居られない事を言ったら、親指を立てられ「いい時間すごせよ」と快く受け入れてもらえました。
朝の準備が終わったため、僕は浴衣を身につけて教室で犀夜さんを待っていました。
高橋「……お〜〜???お迎え待ちですか星野くん???」
そんな僕に透くんがニヤニヤと近づいてきました。
僕「も、もう…っ、!………一緒に回るんだもん……」
高橋「まじかー!リア充みたいなことしやがって!!!って、リア充かよー!!!」
うがーーーっ!!って両手で頭を抱えて、透くんは膝から崩れ落ちていました。
そんな透くんの浴衣姿もだいぶ格好いいです。
浴衣を着ると透くんの体の引き締まっている感じがよく出ていて、普段着痩せするタイプなのだということがわかりました。
高橋「あー、でもその萩野先輩めっちゃ見てみたい」
僕「…あっ、僕も透くんのこと紹介したいって思ってたんだ」
高橋「よろしく頼むぜ、相当イケメンなんだろ?」
僕「うんっ!!」
…………あ…、勢いで頷いちゃった……
案の定、またニヤニヤと透くんがこちらを見ていました。
僕「……もうっ!もうすぐくるからねっ」
僕はいたたまれなくなり、教室の扉に体をむけました。
萩野「…………春ーー……?」
すると、廊下が少し騒がしくなった頃ヒョコッとその扉から犀夜さんが顔をのぞかせました。
僕「犀夜さんっ」
僕は思わずトタタと犀夜さんの元まで小走りになってしまいました。
萩野「ん、お待たせ。」
僕「いえいえっ、今日はよろしくお願いします」
僕は文化祭を一緒に回れることが嬉しくて、ニコニコと犀夜さんを見つめました。
高橋「萩野先輩っすか」
……あ、透くんの存在ちょっと忘れてた………
………もう、犀夜さんの顔見ちゃうとすぐ周り見えなくなるのが僕の悪いところだな………
萩野「………ん、君は、春といつも一緒にいる………」
高橋「高橋っす!!春から萩野先輩のことは聞いてますっ」
萩野「………そうか、いつも春をありがとう」
高橋「あ、保護者目線なんですね」
萩野「いや、彼氏だ」
高橋「…………あ、ご馳走様っす」
僕がウンウン考え込んでしまい、ふと2人の顔を見上げたら、透くんがどこか遠い目をしていて犀夜さんは満足気な顔をしていました。
…………………?
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