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連絡
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次に目を覚ましたのはもう3時過ぎでした。
僕「…………み、みず………っ」
僕の喉はカラカラで声もガサガサでひどい状態でした。
………………ふぅー……
なんとか水を飲んで落ち着いて、ベットに上半身だけ起き上がった状態で少しぼーっとしました。
そして携帯がピロンという音を鳴らしたのにビクッと反応し、携帯を手に取りました。
『風邪ひいたそうだね、大丈夫?』
僕「………………へ……」
なんと、犀夜さんから連絡が来たのです。
なんで知ってるんだろう…とも思いましたが、帰るときに僕が来ないのを見て透くんあたりに聞いたのかなとも納得しました。
僕『大丈夫です。ごめんなさい連絡できなくて』
と返信をしたときに、返信するのがそんなに苦ではなかったのでちょっと回復したのかなと思いました。
『今家に誰かいる?』
…………なんだろ…、
僕『いえ、僕1人です』
とりあえずそう返信してみましたが、犀夜さんがなぜそんなことを聞いてきたのかよくわかりませんでした。
『わかった』
そしてそれだけ返信が来ると、僕はもう返しようがありませんでした。
何が言いたかったんだろう………犀夜さん…………
ぐるぐる考えてはまた頭がグワングワンしてきそうだったので慌てて考えるのをやめました。
さっきまで犀夜さんに返信するのにいっぱいいっぱいでしたが、ふと気づくとまた人恋しくなっていることに気づきました。
僕「………………むぅ………」
たったあれだけしかやりとりできなかったことに、心の中で犀夜さんへ理不尽な八つ当たりをしながらまたぎゅっと布団の端を握りしめました。
そのあと一階に降りて新しい水を持って冷蔵庫を開けてみると、もう一個オレンジのゼリーが置いてあったのでありがたく頂戴しました。
そんなこんなで30分くらいだった頃、家のチャイムがピンポーンとなりました。
僕「え……、えと、出た方がいいかな……」
とりあえずモニターで姿だけでも確認しておこうと思い、ビデオボタンをポチッと押しました。
僕「……う、うそ………っ、、せ、犀夜さん……っ!?」
なんとモニターには、それはそれは格好いい犀夜さんが映っていたのです。
(……はぁ………モニター越しでもカッコいい………………)
なんて僕は場違いなことを少し思ってしまいました。
僕「……わっ、と、とりあえず開けなきゃっ」
僕は姿を確認すると、急いでタタタタと玄関に走りガチャっと思い切りドアを開けてしまいました。
僕「犀夜さんっ、なんで僕のお家知ってるんですか………っ、じゃなくて…、なんでここに……っ」
まくし立てる僕に犀夜さんはいきなり現れた僕に驚いている様子のまままだ固まっていました。
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