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憂い
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高橋「おーーーっ!!星野、大丈夫かー?」
僕「わ、透くん。ありがとうもう全然大丈夫だよっ」
犀夜さんが帰ってぐっすり寝たら、見事に僕は復活していました。
今も教室に入ってきた僕に透くんが真っ先に気づいて、駆け寄ってきてくれました。
こういうちょっとした行動にも、僕がちゃんと友達と思われていることが感じられてとても幸せな気分になります。
続いて、近くにいたクラスの人たちも「大丈夫かー?」などと声をかけてくれます。
僕はホッコリした気持ちで自分の席に行きました。
透くんに1日休んだ分のノートの写真を撮らせてもらったり、他愛ない話をしたりしているうちに、あっという間にSHR(ショートホームルーム)の時間になってしまいました。
そしてみんなが前を向いているうちに僕が考えるのは昨日犀夜さんに言われた「本番」という言葉
…………………、本番……………、犀夜さんは待ってくれるって言ってたけど、、…本番って、え、えっちってことだよね……………
男の人同士の本番…………、それは僕にとって想像がつかないものでした。
ただ犀夜さんが好きで、誰にも取られたくなくて、いっぱい触って欲しいという気持ちでいっぱいで、よくよく考えたら僕は男の人同士の知識が全然ないのです。
……………犀夜さんはどうなんだろう……、犀夜さんもきっと男の人と付き合ったことないと思うけど……、ぇ………、ないよね…、あるのかな………、と、とにかく知識はあんまり……ない………の、かな?
なんとなくはわかるのです。
きっと僕が受け入れて犀夜さんに攻められるのまでは想像できます。
……………、僕には1つしか穴はないんだけど……….きっとここに入れるんだよね………
こ、ここに……………………?一応綺麗にはしているつもりだけど、汚い所だし……下手したら犀夜さんに嫌われちゃうかもしれない……
考えれば考えるほどわかるのは僕の知識の無さ。
…………これは頑張って調べて、僕が犀夜さんに嫌われないようにしなくちゃ……
僕はふと自分の唇に手を当てて昨日のキスを思い出しました。
………あの気持ちよくてふわふわしたのも、本番で失敗しちゃったらもうしてもらえなくなっちゃう………
僕「………………はぅ…」
僕がそっと息を吐き出した時、予鈴が鳴りました。
いつの間にかSHRは終わっていたようです。
高橋「……最初の授業って…………ってぉい!………、は、春その顔やめろ!!隠せ!!」
透くんが振り向いて僕の顔を見るなり静かに叫びました。
僕「……………?」
高橋「なんか、目潤んでるし。仕草もやばいし、もう色々まずい。」
そう言いながら透くんが必死に僕の髪の毛をぐしゃぐしゃとしてきたのは謎です。
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